英紙が豪州戦のハリルJを「弱者の戦いを選択」と指摘 攻撃面で“消えた”香川と本田にも言及

ハリル采配が「攻撃をかなり鈍らせた」

 その一方で、世界的に名を知られる香川と本田について、攻撃面での貢献は少なかったとしている。特に香川については「イングランドとドイツのトップクラブでプレーしている選手だが、ムーイやルオンゴを食い止めるために深い位置でプレーし、努力は疲れ知らずだった。しかし支援すべき最前線のホンダと離れ離れになった」と大半の時間を守備に忙殺され、攻撃面でコンビネーションを発揮できなかったとしている。

 また本田を含めて、今回の試合の戦略について言及されているのはハリルホジッチ監督だ。「ベテランのボスニア人指揮官は今一つの結果で重圧を受け、選手が揃わない不満もあり、弱者としての戦いを選択した。ホームに勝ち点1を持ち帰るのを目的にした」と、引き分けを良しとしたと記している。また本田と香川については、「2人の輝きを放つアタッカーは多くの守備の役割をこなしていた。日本の指揮官はかなり攻撃を鈍らせていた」と、その能力を発揮しきれなかったと見ていたようだ。

 かつて日本の攻撃の軸として君臨した2人がアジアの戦いで躍動していない現状は、イングランドでも不思議な点として捉えられているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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