ザック、ベンゲルが日本サッカーを絶賛「進化を遂げた」 さらなる飛躍へアドバイスは?

ベンゲル氏らが日本サッカーについて言及【写真:徳原隆元】
ベンゲル氏らが日本サッカーについて言及【写真:徳原隆元】

第13回フットボールカンファレンスで議論、日本サッカーについて言及

 日本サッカー協会(JFA)が主催した指導者向けの研修会「第13回フットボールカンファレンス」が1月14日に行われ、アルベルト・ザッケローニ氏(元日本代表監督)、アーセン・ベンゲル氏(元アーセナル、名古屋グランパスエイト監督)、ユルゲン・クリンスマン氏(元ドイツ代表監督、元アメリカ代表監督)らが日本サッカーのさらなる発展に向けてアドバイスを送った。

 かつて日本代表を率いたザッケローニ氏、Jクラブで指揮を執った名将ベンゲル氏、ドイツやアメリカを率いた経験を持つレジェンドFWのクリンスマン氏をはじめ、アンディ・ロクスブルグ氏(AFCテクニカルダイレクター)やディビッド・アダムス氏(ウェールズサッカー協会テクニカルダイレクター)らを交えて世界のトレンドなどについて議論をかわしたなか、最後は「日本サッカー」へとテーマが移った。

「優秀なストライカーを日本で育てるためにどうすればいいか?」という質問を投げ掛けられたクリンスマン氏は、「ゴールを目指すのは、サッカーの中でごく自然な流れ。やっぱりゴールの喜びを子供の時から教えていくことだと思います。でも、ごく自然なことですよ。ゴールを目指していくというのは自然な流れですから。ですから、やはり楽しみ、喜びというのをどれだけ与えていけるかだと思います」と持論を展開した。

 一方、ザッケローニ氏は「マリーシアってありますよね。それが日本にはないんですよね」と指摘。「私はやっぱり正しいプレーがいいと思ったのでそういうのを教えなかった。いくつかの試合では、それ(マリーシア)の問題で負けてしまったこともあります。しかし日本人のいいところは、そこがまたこれから良くなるのですが、速くて、耐久力・持久力があること。ですから日本が今回、スペインとドイツに勝ったことは偶然じゃないんですよ。やはり伸びている。今後もいい期待が持てると思います。FWついてはユルゲンも言いましたよね、育てる必要があると」と続け、日本のさらなる成長に期待を寄せた。

 またベンゲル氏は「私は95年(~96年9月)に日本におりましたけども、その後、見事な進化を遂げたと思います。日本のリーグのレベルはかなり高くなっている。W杯でパフォーマンスを高めていくためには、スピード、アジリティーがこれから必要となっていくと思います。あとはストライカーですね。例えば精度を高めていくところが大事ではないかと思っております。またGKのスクールも必要ではないかと思っています。ストライカーにしてもゴールキーパーにしても、つまり専門性を高めるということです」とコメントし、専門性を高めた指導をポイントに挙げていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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