“V候補”前橋育英がベスト8進出 強敵・昌平に2-1逆転勝ち、ハイレベルな強豪校対決を制す

前橋育英が昌平に勝利し準々決勝へ【写真:徳原隆元】
前橋育英が昌平に勝利し準々決勝へ【写真:徳原隆元】

今大会の優勝候補同士が激突した3回戦屈指の好カード

 第101回全国高校サッカー選手権の3回戦が1月2日に行われ、浦和駒場スタジアムの第1試合で、昌平(埼玉)と今夏インターハイ優勝校の前橋育英(群馬)が対戦。前橋育英の準々決勝進出が決まった。

 今大会の優勝候補同士が激突した3回戦屈指の好カードは、いきなり動いた。前半3分、前橋育英GK雨野颯真がエリア内から飛び出しボールを処理するもクリアできず、そのこぼれ球を拾ったMF荒井悠汰ががら空きのゴールへロングシュートを流し込み、昌平が先制する。

 一方の前橋育英もすぐさま反撃に転じる。前半13分、中盤で球際の攻防を制し、ボールを受けたFW山本颯太がドリブルで前進。バイタルエリアまで進むと、中央のMF小池直矢とのパス交換で最終ラインを抜け出し、ゴール右隅へ同点ゴールを流し込んだ。

 その後、前橋育英は鋭い出足からのボール奪取でリズムを掴み、FW高足善らにボールを集めながら相手ゴールへ迫るも、追加点を奪えないまま前半40分を終了。守備陣も前線からの守備でワンチャンスを作りかけた昌平に追加点を与えないまま、後半を迎える。

 後半も主導権を握る前橋育英は、鮮やかな崩しから逆転に成功。同10分、中央から右サイドへ展開したなか、右サイドを抜け出した小池がそのままエリア内へ持ち込みクロスを送ると、中央でMF青柳龍次郎が右足で合わせて2-1と勝ち越した。

 一方、ビハインドを背負った昌平は後半22分、荒井がゴール前へ正確なパスを供給。これを受けたFW小田晄平が決定的なシュートを放つもわずかに枠を外れ同点のチャンスを逃すと、その後もスコアを動かせず終了。攻守の局面でハイレベルな戦いを見せた強豪校対決は、前橋育英に軍配が上がった。

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