「不甲斐ない」と柏木がイラク戦のプレーを猛省 豪州との大一番へ“地上戦”の精度向上を誓う

イラク戦で先発も決定的なパスが出せず「情けなさが残る」

 日本代表MF柏木陽介(浦和レッズ)は、6日のワールドカップアジア最終予選イラク戦にスタメン出場したものの途中交代となった。そのゲームを「不甲斐ないしチームに迷惑をかけた。自分に情けなさが残る」と厳しく自己評価した一方で、11日のオーストラリア戦に向けて「グラウンダーで勝負できた方が良い」と地上戦に持ち込む戦略を提唱した。

 イラク戦で先発してMF長谷部誠(フランクフルト)とダブルボランチを組んだ柏木は、前線から激しいプレスに来るイラクに対して代わる代わる最終ラインに降りてボールを引き出し、イラクのプレスに的を絞らせなかった。それが日本のボール保持の時間を長くすることにつながり「前半、要所でつなぎのところで良さは出せた」と、その部分については納得感を話した。

 しかし、その後の攻撃に関わる部分では厳しい自己評価を繰り返した。

「全体的にボールをつないでシュートまで行く日本らしさは足りなかった。前回の負けでのプレッシャーがそうさせた面があると思う。自分がボールを受けてさばいて決定的なパスを出す仕事ができず不甲斐ないし、チームに迷惑をかけた。自分に情けなさが残る。すごく悔しさがあって、昨日のシーンを思い浮かべながら……。今でもモヤモヤしますね」

 低い位置でボールを引き出すことには成功したものの、イラク戦前に話していた高い位置を取ってプレーすることは実践できなかった。決定機につながる崩しのパスもほぼ見られず、攻撃のコンダクターとしての役割は限定された。そのことに対しての悔しさを語った。

 

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