「心と情熱はロッソネロと共に…」 条件付きながらマルディーニ氏はミラン帰還に前向き

資金管理者に意見をできることが必要

 そして、ファッソーネ氏が求めてきたのが強化部門に特化したポストであるものの、マルディーニ氏はそのポストに納得がいっていないようだ。

「私はクラブに戻るのであれば、ミランを素晴らしいクラブにしていくために、全てのことをしていきたい。そのためには、資金を管理する人間に対して意見をできることが必要だろう。もしトップに戻りたいのならば、全員が共に働き、全てを共有していかなくてはいけないからだ。すでにネガティブな返事が届いたという報道もあったが、そんなことはない。私の心と情熱はロッソネロと共にある」

 クラブの株式99パーセント以上を取得した中国人グループと、直接、意見交換ができるポストをマルディーニ氏は望んでいるようだ。そうしたこともあり、「解決されるべきことがある」として即座のクラブ帰還はならなかったが、犬猿の仲とされるアドリアーノ・ガリアーニCEOなどが正式な売却手続き完了後にクラブから離れることが決定的な状況で、適時を待っているのかもしれない。

 いずれにせよ、マルディーニ氏がミランに戻る可能性は小さくないようだ。ミラン一筋の現役生活を貫いたレジェンドが、「5年間で世界のトップクラブに戻る」という目標を掲げるクラブの中核に戻れば、黄金期を知る他のメンバーとの関係も変化していきそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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