名手ブッフォンがまさかの空振り… スペインに先制点献上もイタリアが終盤に追いつく

EURO16強以来の再戦は痛み分けに

 ロシア・ワールドカップ欧州予選グループGの注目カードとなったイタリア対スペインの一戦は、イタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォンがまさかのミスを犯してスペインに先制点を献上したものの、後半37分にイタリアがPKを獲得して同点に追いつき、1-1の引き分けに終わった。

 今夏の欧州選手権ベスト16で顔を合わせて、イタリアが2-0で勝利して以来の再戦となったこのカードは、前半からスペインが圧倒的にボールを保持して攻め込んだ。次々にパスをつないでイタリア陣内に攻め込むと、ボールを奪われてもハイプレスが機能してイタリアは全くボールを前に運べず。ほとんどの時間帯がイタリア陣内で展開されたが、ブッフォンを中心とした守備陣がスペインに決定機を与えず。イタリアはまともな攻撃を繰り出せないながらも耐えきって、スコアレスで前半を終えた。

 後半もスペインのペースでゲームが進むなか、スコアが動いたのは同10分だった。自陣からスペインのMFセルヒオ・ブスケッツがスルーパスを出すと、FWビトロが抜け出した。背後のスペースをカバーしに飛び出したブッフォンがクリアできるタイミングだったが、ブッフォンはこのボールをまさかの空振り。ビトロが無人のゴールに流し込み、先制ゴールを挙げた。大きくクリアするか、サイドにボールを流すかの一瞬の逡巡が、名手の滅多に見られないミスを呼んでしまった。

 

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