【W杯|14日の見どころ】連覇を目指すフランスか、躍進のモロッコか 歴史的な“因縁”も

フランス対モロッコの重要な一戦【写真:Getty Images & ロイター】
フランス対モロッコの重要な一戦【写真:Getty Images & ロイター】

【試合展望】勝者は決勝でアルゼンチンと対戦 モロッコには大サポーターの声援も

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、いよいよ準決勝が2試合目。先に決勝進出を決めたアルゼンチン代表と対峙するのは、史上3例目となる連覇を目指すフランス代表か、それともアフリカ勢として史上初の4強入りを果たして今大会をサプライズで彩るモロッコ代表か。

■フランス(グループD・1位)×モロッコ(グループF・1位)
準決勝
キックオフ:現地時間12月14日22時(日本時間15日4時)
放送・配信:ABEMA
注目選手:アントワーヌ・グリーズマン、キリアン・ムバッペ(フランス)、ヤシン・ブヌ、アクラフ・ハキミ(モロッコ)

 両者はW杯では初対戦となり、過去には国際親善試合でフランスの3勝2分という成績が残っている。両国の因縁で言えば、フランスは1912年から56年の独立までモロッコを植民地化している。また、モロッコは今大会でジブラルタル海峡を挟んだイベリア半島勢のスペイン代表とポルトガル代表を撃破しているが、両国に支配された歴史も持つ。今大会では同じアラブ圏の国家であるカタールで開催されていることからモロッコには大会初戦から大サポーターの声援もあり、そうしたモチベーションもカギを握るかもしれない。

 フランスは大会初戦でオーストラリア代表に4得点で快勝してスタートし、ターンオーバー起用したチュニジア代表戦で不覚を取ったもののFWキリアン・ムバッペが5得点、FWオリビエ・ジルーが4得点、FWウスマン・デンベレが右サイドで大きな存在感を示し3トップが躍動。そして、2列目からはFWアントワーヌ・グリーズマンが神出鬼没に最終ライン背後への抜け出しを試みる。中盤でMFオーレリアン・チュアメニが出場微妙という情報は気がかりだが、MFアドリエン・ラビオもフィジカルの強さを見せつけている。モロッコの堅い守備を個の力で打ち破るか注目だ。

 モロッコは5試合でわずかに1失点と、決勝トーナメント進出チームでは最少。スペインとポルトガルを無得点に抑え込んだ堅守は大会ナンバーワンと言っても良いだろう。スペインとのPK戦で躍動したGKヤシン・ブヌ、ポルトガル戦で絶大な存在感を見せたMFソフィアン・アムラバトらは一気に知名度を上げた。そして、このゲームではモロッコのスターでもあるDFアクラフ・ハキミがムバッペとマッチアップする見込み。両者は今季からパリ・サンジェルマンでチームメートであり、この対決を制した方がチームに好影響も与えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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