本田や長友への風当たりが一層強まる? イタリアで「もう外国人はたくさん!」のチャントが物議 

自クラブへの投資を“ケチった”と判断

 監督に関してはイタリア人が大半だが、実績の少ない監督にチャンスを与えるという意味では同様だ。元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が名声を得たのも、ウディネーゼで3-4-3システムを導入したのがキッカケだった。現イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏や、現ローマ監督のルチアーノ・スパレッティ氏など名将と評価される監督には、ウディネーゼでチャンスを掴んだ存在が多い。

 しかし、サポーターはそうした方針に我慢の限界を迎えたという。才能が育ち、チームの中心となって楽しみな存在になった途端にビッグクラブへ売られて行き、応援していた選手が今度は自クラブの脅威となって牙をむくことに対して、サポーターの反感が根強くなっていったという。まして、それが自国の選手でなく外国籍選手であった点も憎悪を助長しているとしている。

 そして、クラブのジャンパオロ・ポッツォ会長が09年にスペインのグラナダ、12年にプレミアリーグのワトフォードを買収してオーナーになっていることも、サポーターの反感を強めたという。自クラブへの投資を“ケチった”と判断されているようだ。

 

 

 

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