“飽くなき挑戦者”太田宏介を支える妻の存在 コロナ禍の豪州生活を乗り越えて強まった絆
【アスリートを支える妻たち|福間文香】コロナ禍の豪州生活で料理の腕前も飛躍的にアップ
世界中を熱狂の渦に巻き込むアスリートたち。彼らは多くの支え、協力があってトップパフォーマンスを続けている。そんな“裏方”に徹する妻にスポットライトを当て、どのようにサポートをしているのかに迫る不定期企画「アスリートを支える妻たち」。第2回はJ2リーグのFC町田ゼルビアに所属する元日本代表DF太田宏介の妻である福間文香さん。夫婦二人三脚での日々の生活について訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史/全2回の1回目)
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――太田選手は2017年7月、福間文香さんとご結婚されました。結婚6年目、改めて奥様のサポートがサッカーのパフォーマンスにどのような好影響をもたらしていますか?
太田宏介(以下、太田)「まず、精神的に安心できます。結婚する前までは自炊はたまにくらいで外食メインでしたけど、家に帰ったら待ってくれている人がいて、ご飯があるというのが最高ですよね。怪我が少なくなったと思います。(2019年7月に)子供ができて、自分は名古屋グランパス、パース・グローリー、FC町田ゼルビアと移籍してきましたけど、家族とともに新しい場所に行って、いろんな挑戦をして、楽しいことも、大変なことも一緒に経験できるとは独身時代には想像できなかったです」
福間文香(以下、福間)「実は、出会った頃はサッカーの世界のことを全く知らなくて(苦笑)。サッカー選手の奥さんのイメージとして、ご飯を作るのが大変、(選手である旦那さんの)体調管理をしないといけないというのがありましたけど、宏介はオランダ時代(2015~16年/フィテッセ)にもお鍋中心に自炊は心がけていたみたいですし、食生活はそこまで問題があるようには感じませんでした」
――料理や栄養のことは結婚されてから新たに勉強を?
福間「私はアスリートフードマイスターとか資格は持ってなくて、最初は何を作ったらいいか分からなくて(苦笑)。でも、今は少し慣れてきて、ご飯の品目を多くしたりしています。一番は日々の会話で、体重や体脂肪率を含めた今のコンディション、疲労具合などを聞いて、例えば体重が減ってきていたら炭水化物を増やしてみたり、逆に(体重が)増えてきていたら炭水化物を少なめにして野菜を増やしたり、臨機応変に対応できるように意識しています。最初は本を読んだりしていたんですけど、性格的に勉強が苦手で(笑)。私はインスタ好きなので、ヴァンフォーレ甲府のGK小泉勇人選手が挙げているレシピや自炊記録も参考させてもらっています」
太田「小泉選手のレシピ投稿のクオリティーが素晴らしくて、それを見て情報収集したりしているね」
福間「分かりやすいし、簡単なメニューも多くて、鶏ハムとかはよく作ります」
――太田選手が文香さんの得意料理で好きなメニューは?
太田「韓国料理やタイ料理が好きです! いつも品数を多めに出してくれるのも嬉しいですね。例えば今日はパスタ中心がいいなとイメージしていたら、そころから3、4品多く作ってくれます。とにかく食材が多いです。最近も話していたんですけど、この1、2年で食事のクオリティーグンと上がりました」
福間「(笑)」
太田「その要因としては、オーストラリアで食材が限られているなか、現地のものと日本食スーパーで買えるものをいろいろ工夫して、そのなかで常に日本食を作ってくれていたんです。そこからワンランク、ツーランク上がって、食事はもう最高です。僕はお菓子も好きで、それまでは普通にお菓子を食べていましたけど、クッキー、プリン、スイートポテトとかほとんど手作りで、身体にいいものだけで用意してくれるので、もう安心して食事を取ることができます」