わずか67日でのアラダイス政権崩壊に英代表OBが激怒 「世界の笑い物」「茶番のような存在」

前代未聞の大失態にシアラー、ファーディナンドが嘆く

 イングランドサッカー協会(FA)は、英メディアによるおとり取材でスキャンダルが発覚していたサム・アラダイス監督を、双方合意の下で契約解除に至ったと正式に発表した。わずか67日での監督退任劇に、かつての代表のレジェンドであるアラン・シアラー氏、リオ・ファーディナンド氏らは「イングランドは世界の笑い物」「茶番のような存在だ」とあきれ返っている模様だ。

 今回の問題はFIFAなどが禁止している「第三者による選手の保有」規定を回避する指南役として、アラダイス監督が40万ポンド(約5400万円)の契約を結んだことが、英紙「テレグラフ」によるおとり取材で発覚したことが発端だった。FAは即「アラダイスの行為は代表監督としてふさわしくない」として契約解除が発表されたが、アラダイス氏の身辺を事前に調査していなかった脇の甘さを露呈した。

 この騒動にあきれ返っているのは、かつて“スリーライオンズ”の主力として活躍した選手たちだ。英紙「デイリー・ミラー」によると、1990年代にイングランド代表のエースと主将の二つの重責を担ったシアラー氏はこのように話しているという。

「私は怒っているし悲しい。これはサムと彼のアドバイザーによって起きた、とんでもないミスだ。代表監督の座に就いた彼にとって、大きな、大きすぎる失態だ」

 アラダイス氏を批判するとともに、イングランド代表とFAの情けなさを嘆いている。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング