ベンゲル政権20年の「ベストな買い物トップ10」 アーセナルが安値で獲得した優れた才能

黄金期を築いた主力も軒並み格安価格

 トップ5の最初に挙げられたのは、元フランス代表MFロベール・ピレスだった。フランス人監督のベンゲル氏によるコネクションが功を奏したと紹介されたピレス獲得に際して、アーセナルがマルセイユに支払った移籍金は980万ユーロ(約11億円)。06年にチームを離れたピレスは42歳まで現役を続け、現在は息子のテオ・ピレスが7歳にしてアーセナルの下部組織に入団している。

 4位に入ったのは、スペイン代表MFセスク・ファブレガス。バルセロナの下部組織育ちだったが、03年にイングランド労働法の隙間やバルセロナ会長選の間に無料で獲得。その後、裁判所から85万7000ユーロ(約9700万円)の支払いを命じられたものの、元手はそれだけという格安の買い物になった。アーセナルの中心選手として活躍した後、11年にバルセロナが買い戻す形になったが、その際には3400万ユーロ(約38億円)の移籍金を獲得している。

 そして3位が、オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーとなった。04年にフェイエノールトから、わずか450万ユーロ(約5億1000万円)でやって来たストライカーは、長らくアーセナルのエースとして君臨。そして、12年にユナイテッドに移籍した際には3000万ユーロ(約34億円)の移籍金をチームに残した。

 2位はアーセナル中盤の屋台骨と称賛を集めた、元フランス代表MFパトリック・ビエラが選出された。95年にACミランが獲得したものの才能を開花できず、わずか1年でアーセナルへ500万ユーロ(約5億7000万円)で移籍。その後はぐんぐんと成長し、アーセナルの黄金期である03-04シーズンの無敗優勝の立役者にもなった。

 

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