【W杯】浅野拓磨、4年越しの初出場へ“集中”強調「自分が怪我人だとは思っていない」

日本代表FW浅野拓磨【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】
日本代表FW浅野拓磨【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】

4年前のロシア大会はトレーニングメンバーとして帯同

 4年越しのチーム写真撮影の感慨に浸ることもないほど、日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)は集中できているようだ。2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)、最終登録メンバーに入れなかった浅野はトレーニングメンバーとしてチームに帯同した。大会目前、西野朗監督に選ばれた23人の選手たちが、チームの集合写真を撮る姿を外から見ていたという。

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 21日の練習前には、カタールW杯のメンバー26名が集合写真を撮影した。浅野にとっては4年越しの集合写真入り。しかし、そんな感慨に浸る時間も余裕もないという。

「僕自身も、4年前のあの景色、あの写真撮影は一生忘れることはないと思う。ただ、今回、チームの一員としてあそこに入ったことは、一つ喜びを感じること。でも正直、そんなことを忘れていたくらい、試合に向けて集中している。今、言われてみて確かにチームの一員としてやれていることは、自分にとってすべてだと思う。でも、何も始まっていないし、何も成し遂げていない。そこで何かを感じる余裕すら、今の僕にはない」

 ロシア大会の時には、FW岡崎慎司らが負傷を抱えながらもプレーしていた。そうした先輩の姿を目にしているが、「今になって何かを話せることとか、今になって励みになることはない。僕は4年前、そういう先輩の背中、姿を見たからこそ、まだまだ自分はやらないといけないと感じた。その時に感じたことを、今日までやれてこられたと思っている。今、自分がこういう状況でメンバーに入っているが、僕自身、自分が怪我人だとは思っていない。そこに関して今、思い返すことはない。ただ、あの時から自分のためになっている。良い先輩、良いチームメートにあの瞬間から恵まれていたと思う」と、先輩の姿勢に刺激を受け、最善を尽くして4年間を過ごしてきたことを強調した。

 この4年間の集大成とも言えるW杯。感慨に浸る間もなく目の前の戦いに集中している浅野は、最後まで自分に対する厳しい姿勢を貫き、ドイツとの一戦を迎える。

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