教え子の森脇良太が語るU-16日本代表監督の哲学 “森山イズム”の神髄「気持ちには引力がある」

広島ユースで森山監督の指導を受け「ゴリさんからもらった言葉は今でも使う」

 バルセロナ下部組織出身のFW久保建英らの活躍で快進撃を続けるU-16日本代表だが、チームを率いる森山佳郎監督は2000年から2012年まで13年間にわたってサンフレッチェ広島ユースでプロの卵を育ててきた。日本代表MF柏木陽介など多くの教え子たちが現在も活躍しているが、その森山監督からもらった言葉を大切にしている選手がいる。

 現在、浦和レッズに所属するDF森脇良太がその一人だ。“ゴリさん”という愛称で親しむ森山監督から「一番学んだのは勝負のことですね。勝者のメンタリティーとでも言うべきものを学ばせてもらいました」と話す。

「僕がゴリさんからもらった言葉に『気持ちには引力がある』というのがあります。今でも、インタビューを受ける時に使わせてもらう言葉ですけど、それは大いに学んだ部分です」

 明るいキャラクターでチームのムードメーカーというイメージが強い森脇だが、そのプレースタイルは勝利への気持ちを前面に押し出すものだ。そして、そうした意志がボールや結果に対する“引力”になるという森山監督からの教えを信じ、ここまでプレーしてきたという。森脇の決勝ゴールで勝った試合も今までにあるが、そうした時には必ず前述の言葉を引用してきた。

 

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