「日本のエネルギッシュなスタイルは悪夢」 日本代表、“死の組”突破に米紙が勝機ありと見る理由

日本代表の勝算とは?【写真:ロイター】
日本代表の勝算とは?【写真:ロイター】

素早い攻守の切り替えからのカウンターアタックが大きな鍵に

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)でグループEに入り、優勝経験を持つドイツ代表とスペイン代表の欧州2か国、そしてコスタリカ代表と決勝トーナメント進出を懸けて戦う。過去最高レベルに難易度の高いグループでの戦いに挑むことになりそうだが、米メディアは日本の強みがドイツやスペインの弱点を突くことができ、勝算はあると見ているようだ。

 このグループEは、組み合わせ決定直後から各国メディアの下馬評でもやはりドイツとスペインの“2強”の決勝トーナメント進出が堅いという声は多かった。アメリカ紙「ニューヨーク・ポスト」もオンライン・ベッティングでのオッズを見てもドイツ、スペインの勝ち抜け予想が本命であることが一目瞭然だとし、「このW杯で日本ほど厳しい抽選に当たったチームはない」と評した。

 しかし、その一方で日本にも十分チャンスはあるとも感じているようだ。その鍵を握るのが、日本の素早いポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)からのカウンターアタックだ。ドイツやスペインはポゼッション重視のサッカーをしており、日本戦もボールを長く保持する展開が予想されるが、日本は限られたチャンスの中でも脅威を与えるポテンシャルがあると考えられているようだ。

「ドイツやスペインに対してサムライブルーはあまりボールを持つことができないだろうが、ボールを持った時には多くの問題を引き起こすことができる。スペインとドイツはトランジション時の守備に苦戦しており、そこは日本が最も得意とするところだ。

 相手のエラーを突いて得点につなげようとする日本のエネルギッシュなスタイルは、ディフェンスのオーガナイズに苦労しているチームにとっては悪夢となる。これはグループEの強豪国にとって悪い知らせで、特にここ数年ディフェンスに疑問を持たれているドイツとの試合では注目すべきことだ」

 日本にはMF伊東純也(スタッド・ランス)やMF三笘薫(ブライトン)といったスピードとテクニックを備えたウインガー、中央でフィニッシュに絡むMF南野拓実(ASモナコ)やMF鎌田大地(フランクフルト)など欧州で活躍する強力なアタッカーが多く揃う。彼らのストロングポイントを生かし、ドイツやスペインの弱点を突いて勝ち点を奪うことができるだろうか。

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