森保ジャパン「理想布陣」を日本代表OBが考察 W杯ドイツ撃破へ、「世界最高峰」の能力を持つキーマンは?

セルティックでプレーする前田大然【写真:ロイター】
セルティックでプレーする前田大然【写真:ロイター】

前田のインテンシティーは世界最高峰…相手は相当嫌がるはず

 これまでの試合で前田に厳しい採点を与えてきたが、それはあくまでもストライカーとして高い水準を求めたからだ。プレッシングサッカーで割り切った戦い方をする場合、あれだけしつこくプレスできる前田のインテンシティー(プレー強度)は世界最高峰。そのうえで点が取れたらベストだ。1本でもパスがひっかかればゴールに直結するわけで、前田のプレス能力を相手は相当嫌がるはず。ちょっとでもハマれば勝機は十分ある。

 今大会のポイントは交代策だ。前回大会までの3人交代制から5人交代制に変更となり、大胆な交代策も可能になった。グループリーグの試合が中3日で組まれているなかで、この交代策を上手く利用できるかどうか。この采配が勝敗を左右する大きなポイントであり、勝ち上がるためにも必要な要素になる。選手の負担を考慮しつつ、重要な局面でどんな交代策に出るか。そこは森保監督の腕の見せどころだ。

   ◇   ◇   ◇

 森保ジャパンは、カタールW杯のグループリーグ第1戦でドイツ代表(11月23日午後4時/日本時間午後10時)、第2戦でコスタリカ代表(同月27日午後1時/日本時間午後7時)、第3戦でスペイン代表(12月1日午後10時/日本時間2日午前4時)と対戦する。

「新しい景色」(W杯ベスト8以上)を目指す森保ジャパン。世界を驚かせる挑戦が始まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page1 page2

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング