自身のミスで失点に関与 「メンタル崩れた」FP水谷颯真が責任感から挙げた逆転ゴール

ピッチ上に常に左利きの選手を1人を置く木暮監督の下で代表デビューを果たし、重宝されている水谷【写真:Futsal X / 河合 拓】
ピッチ上に常に左利きの選手を1人を置く木暮監督の下で代表デビューを果たし、重宝されている水谷【写真:Futsal X / 河合 拓】

フットサル日本代表、金澤の同点ゴールに「意識が飛びそうに」なりながらも10秒後に逆転弾

 クウェートで開催されているAFCフットサルアジアカップ(アジア杯)に出場しているフットサル日本代表は、10月4日に行われた準々決勝でフットサルインドネシア代表に3-2で勝利して、2大会連続のベスト4進出を決めた。

 3試合連続の先発出場をしたFP水谷颯真にとっては、この試合はキャリアの中でも忘れられない一試合になったことだろう。第1ピリオドを0-0で折り返す緊迫した試合展開のなか、第2ピリオド開始早々に自身の横パスを相手選手にさらわれて、先制ゴールを許してしまったのだ。

 自身のパスが相手に渡ったシーンは、克明に覚えている。「自分がパスを受けて、ボールを止めてしまったことが要因の1つかなと。トラップとかでボールを動かして、少し運んでいたら、アルトゥール選手が少し下がっていたり、間に入ってきてくれた吉川選手が抜けて間を取ってくれる時間ができたと思います。ボールを止めて、すぐにパスを出してしまったところが失点につながったと思います」と、振り返った。

 拮抗した試合展開でのミスにより、「メンタルは崩れました。ダメージはありました」と言う水谷だが、同時に「自分が絶対に点を取らないといけないというメンタルに変えることができたので、どうしても点を取りたいという気持ちでいました」と、一度ベンチに下げられたあとの心境を語った。

 木暮賢一郎監督は、ミスをした選手を二度と使わないこともあるが、水谷はその後も出場時間が与えられた。チームがFP金澤空のゴールで追いつくと、水谷を含めた先発メンバーをピッチに送り出す。金澤の同点ゴールが決まった瞬間は「意識が飛びそうなくらい嬉しかった」という水谷だったが、ピッチに出てからは冷静だった。

 キックオフで試合再開直後、FP吉川智貴の猛烈なプレッシングで相手のミスを誘発すると、こぼれ球にいち早く反応したのが水谷だった。

「空とか、(原田)快が短い時間で仕事をして、若い2人がチームの勢いを持ってきてくれたので、その流れで絶対に点を取りたいと思っていました。吉川選手のあのプレスは、名古屋でやっていてもすごいなと思っているので、吉川選手なら足を出して、絶対にこぼれると思ったので、いち早く反応できたと思います。どこにこぼれてもいけるようにと、心の準備だけはしていました」

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