香川の二の舞に? モウリーニョがムヒタリアンに痛烈なダメ出し「通常レベル以下の選手がいた」

「私の求めるものを出してくれなかった」

「1人か2人の選手はそのレベルを下回り、チームがツケを払うことになった。正直なところ、今が試合中でこれから起こることを私が事前に予測していたら、彼らを使わなかった。そういう選手が2、3人いる」

 ドルトムントとの契約期間をわずか1年残す段階で、3800万ユーロ(約43億円)という異例の移籍金で引き抜いたブンデスリーガのアシスト王と、リンガードのメンタル面をモウリーニョ監督は厳しく攻め続けた。

「これがフットボールというものだ。時に選手は監督を落胆させ、時に最高の驚きを与える。試合の特性上、個人能力で相手を痛めつけることができると考えたが、私の求めるものを出してくれなかった。誰のせいなのか? 私の責任だ。私は監督で、自分の選択によるものだ」

 モウリーニョ監督は、ムヒタリアンとリンガードを先発に抜擢した自らの采配を責めるに至った。ドルトムントからアレックス・ファーガソン元監督に請われて2012年に移籍した香川は、1年目こそリーグ6得点でチームもプレミア制覇を果たしたが、13年夏に偉大なる指揮官が退任するとともに本領を発揮できなくなり、2シーズン後に“赤い悪魔”から去ることになった。

 ダービーで不発という最悪な先発デビューとなったムヒタリアンは、香川と同じ道を辿ってしまうのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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