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サッカーの“10番タイプ”はすでに絶滅? 名手カカが持論を展開「もう完全になくなった」
ミランやレアルで活躍したカカ氏、10番タイプの自分に似た選手について言及
現役時代にACミランやレアル・マドリードで活躍し、2007年にはバロンドールも受賞した元ブラジル代表MFカカ氏。2トップの背後に位置、いわゆる「10番」のポジションで活躍したが、現代サッカーにそのポジションはもう存在していないと感じているという。スペイン紙「マルカ」のインタビューで明かした。
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2002年日韓ワールドカップ(W杯)優勝メンバーの1人でもある元ブラジル代表MFカカ氏は、2003年にブラジルのサンパウロからACミランに移籍。カルロ・アンチェロッティ監督(現レアル監督)率いるミランでは4-3-1-2システムのトップ下のポジションを託され、1年目からスクデット獲得に貢献。その後もミランの中心選手として活躍し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝も成し遂げた07年にはバロンドールを受賞している。09年から2013年にはレアルでプレーしていた。
そんなカカ氏はスペイン紙「マルカ」のインタビューで、今の時代に現役時代の自分を思い起こさせるような選手はいるかと問われると、時代の変化によってサッカーのスタイルも変わり、かつての自分のような10番タイプの選手はもういなくなっているとの持論を展開した。
「ノーだ。何よりもポジションが変わってしまったからね。私はミランで何年もメディアプンタ(トップ下)としてプレーしてきたが、今は“ボックス・トゥ・ボックス”のMFの出現によって進化を遂げている。フィジカルなフットボールの中で自分がプレーするとしても、もう少し左でやるのか、ボックス・トゥ・ボックスでやるのかは分からない。(10番のポジションは)なくなりつつあるというより、もう完全になくなってしまったのだろう」
前線からのプレッシングも年々発達しており、DFもハイラインを敷くことで中盤のスペースは減少。かつては10番の位置でプレーしていた選手もサイドやより低い位置でプレーせざるを得なくなった。その結果、カカ氏は今の時代に自分と似た選手はいなくなったと感じているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)