DF問題、旗手生き残り、監督の意図 日本代表、最終選考前のメンバー発表で思わず「深読みしたくなる」3つの要素

深読みしたくなる3つの疑問を考察【写真:高橋 学】
深読みしたくなる3つの疑問を考察【写真:高橋 学】

【識者コラム】キャプテン吉田麻也の序列が下がっている可能性は否めない

 9月15日に発表されたアメリカ戦(23日)、エクアドル戦(27日)に向けた日本代表のメンバーには、思わず深読みしたくなる疑問が3つ含まれていた。

【GK】
川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生

【DF】
長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢

【MF/FW】
原口元気、柴崎岳、遠藤航、伊東純也、南野拓実、古橋亨梧、守田英正、鎌田大地、相馬勇紀、三笘薫、前田大然、旗手怜央、堂安律、上田綺世、田中碧、町野修斗、久保建英

 森保監督は現時点での構想として本大会では「GK3人体制」を考えていると語った。すると今回のメンバーから、GKが1人、フィールドプレーヤー3人が外れることになる。

 6月の招集メンバー以外のフィールドプレーヤーは酒井宏樹、瀬古歩夢、相馬勇紀、旗手怜央、町野修斗の5人。そのうち酒井と旗手は最終予選に選ばれているので、ほかのメンバーたちとのプレー経験が少ないのは瀬古、相馬、町野の3人ということになる。

 リストを見て安直に想像できるのは、本大会のメンバーからはこの3人が外れることになるのではないか、ということだ。だが、本当にそうだろうか。

 まず1つは、DFの疑問。まだ怪我から復帰して間もない酒井を招集しているにもかかわらず、森保一監督はなぜ右サイドバック(SB)をもう1人連れて行かなかったのか。そして吉田麻也、冨安健洋がレギュラーでプレーしていて、谷口彰悟と伊藤洋輝がバックアップを務めることができるセンターバックに、なぜこの段階で瀬古を呼んだのか。

 当然ながら、これはSBよりもセンターバック(CB)が厳しいと森保監督が考えているからだ。冨安は9月9日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)、グループステージ初戦FCチューリッヒ戦で先発に復帰して90分間プレーしたが、それでもまだ不安があるということだろうか。

 それならば、酒井のバックアップを考えなかった基準とは矛盾する。となると、吉田に不安を抱えているのか。森保監督は就任直後から吉田に全幅の信頼を置き、キャプテンに指名して戦術の指示も吉田を通じて伝えていた。今回のヨーロッパ視察の際にも吉田とは個人面談を1回行っていて、さらにもう一度「落ち着いて話をする時間を作っていきたい」とも語っている。

 だが、今シーズンの吉田の出来はどうか。不安要素がないとは言えない。8月7日のブンデスリーガ開幕以来ずっとシャルケでリーグ戦フル出場を続けているが、9月10日時点でシャルケは1勝3分2敗、特にウニオン・ベルリン戦では6点を失い、多くの失点に関与した。そして、この試合を森保監督は視察している。

 森保監督の中で吉田の序列が下がっている可能性があるのではないだろうか。そして、吉田に代えて使おうと思っていた板倉滉が負傷したため、急いでバックアップを探そうとしたのではないか。そう考えることもできるのだ。

 6月の4試合では吉田を中心に谷口、板倉とパートナーを代えて冨安不在に備えた。だが怪我でもない吉田を使わないという事態になれば、森保監督の守備の構想は大きく揺らぐことになる。ワールドカップ(W杯)アジア予選の時はチャーター機まで手配して帰国させていた吉田がどうなるのか。最も大きなポイントになりそうだ。

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森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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