ピンチを阻止したGK西川の“顔面ブロック” UAE戦の反省を生かして「基本を全うできた」

後半25分に訪れた失点覚悟のピンチ…最後に立ちはだかったのは西川だった

 ハリルジャパンの守護神、日本代表GK西川周作は6日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2戦の敵地タイ戦で、2-0の完封勝利に貢献した。後半に決定的なピンチを防いだ西川は「基本的なことを大事にした結果」と、初戦の失点から学んだものがあると話している。

 日本が圧倒的にボールを支配するなか、西川のプレー機会は多くなかった。しかし後半25分、センターバックコンビがタイの攻撃に裏を取られ、一気に抜け出される。DF吉田麻也が必死に戻るも、失点覚悟のピンチ。最後に立ちはだかった西川は、最後まで動かずに相手と対峙すると、最終的にシュートを顔面ではじき返す。初戦のUAE戦で2失点の守護神が日本のゴールを死守。決められていれば争点の場面で、西川が見せた気迫のセーブがチームを救った。

「基本的なことを大事にした結果だと思います。先に動かないということと、体勢を崩していたらそのままゴールに入れられていたと思いますし、あの状況でもしっかりとステイして、基本的なことを全うできたかなと」

 最後まで先に動かず、しっかり待った結果が呼んだビッグセーブだと話した。そこには、UAE戦で喫した失点への後悔がある。

 UAE戦の前半20分、相手に与えたFKの場面で西川は壁の上を超えてくるシュートを予想。相手が蹴る前に重心を動かしてしまい、壁のないサイドに飛んできたキックに対して体の力を出せず、手にボールを当てながら失点した。また後半8分のPKの場面でも、相手のシュートコースを予想するあまりに動きが早く、それを見越したように中央へフワッと浮かせる屈辱の一撃を決められていたのだ。

 

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