ソシエダ久保建英、“FW暫定起用”の真相は? 現地記者が考察…絶対的エース復帰までが勝負「タケには時間が残されている」

真価が問われる久保、エース復帰後は「競争の激しい中盤でプレーすることになる」

 その一方、バレーロ記者は「現時点では不慣れなポジションでも与えられたチャンスを生かしているし、チームメイトと上手く連係できていると思うが、オヤルサバルが復帰した時に備えて、今のうちに自分の居場所があることを証明する必要がある。彼が戻ってきた場合、競争の激しい中盤でプレーすることになるだろうからね」と、久保のFW起用があくまで一時的なものと判断。熾烈なポジション争いに挑む前までに監督の信頼をしっかりと掴んでおくことが重要だと強調した。

 オヤルサバル復帰後、シルバやブライス・メンデス、ミケル・メリーノなどがライバルになり得る久保のレギュラー獲りは非常に厳しいものになると推測される。また、ニューカッスル移籍が決定的(※8月25日時点)となったイサクの代役を獲得するかどうか、さらにはオヤルサバルが得意とする左サイドの攻撃的なポジションでプレーできるように、監督がシステムを4-3-3や4-2-3-1に変更するかどうかなども、大きな影響を与えることになりそうだ。

 オヤルサバルが戻った時、ソシエダは本来の姿を取り戻すことになるだろう。それまでに久保がさらなる進化を遂げて自分の地位を確固たるものにし、チームの絶対的エースと共演する姿を見てみたい。

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(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)



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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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