残留ラインはハイレベルの「42」? “残留確定”はまだ3チーム、過去例から導き出す今季の熾烈なサバイバルゲーム

残留ラインが「勝ち点42」になる可能性も?

 ところが過去、18位で降格したチームは15シーズン中10シーズンで勝ち点22を下回っている。ということは、今年は下位のチームが例年以上のペースで勝ち点を稼いでいると言えるだろう。

 では、現状のように最下位のチームが25試合を消化した時点で勝ち点22を獲得していたことはあるのか。実は過去に似通ったシーズンが1回だけある。それは2018年。25節を終了した時点での成績はこうだった。

2018年J1リーグ第25節時点(左)と2018年J1リーグ最終順位【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
2018年J1リーグ第25節時点(左)と2018年J1リーグ最終順位【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

 勝ち点41で5チームが並ぶという大接戦で、残留ラインとしては「42」を目標にしておくべきだったことになる。

 今年はこの2018年よりもラインが上がる可能性があるが、仮に「42」だとした時、現時点で残留を確定しているのは上位3チームしかない。

 つまり4位以下はほっと一息つけるという状態ではないのだ。さらに、2018年第25節に比べると、1位の勝ち点が低く、勝ち点20点台のチームは増えており、さらに混戦度合いが高まっているのが分かる。

 もしも「42」が目標の場合、これまでと同じペースで勝ち点を稼ぐと勝ち点42を下回ってしまう札幌、福岡、清水、京都、湘南、神戸、G大阪、磐田は危ない。そしてこの8チームが粘ることでさらに混戦度合いが増し、2018年を上回る激戦になることも十分予想できる。

page1 page2 page3

森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング