E-1優勝で評価上昇…森保J「9月欧州遠征で招集するべき5人」 日本代表OBが指名、「ポスト大迫」「W杯有望枠」候補らに期待

韓国戦でも強さを見せた日本代表【写真:Getty Images】
韓国戦でも強さを見せた日本代表【写真:Getty Images】

【専門家の目|金田喜稔】「脇坂は海外組と組んだ時、センスが爆発しそうな気配」

 森保一監督率いる日本代表は7月27日、豊田スタジアムで開催のE-1選手権第3戦で韓国代表と対戦。宿敵に3-0と勝利し、2013年大会以来2度目の優勝を決めた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、今大会の日本代表メンバーから「9月の欧州遠征で招集するべき5選手」の名前を挙げている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE)

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 Jリーグで戦う国内組で構成されたE-1選手権の日本代表は、初戦で香港に6-0と快勝。続く中国戦は0-0と引き分けたものの、優勝を懸けた韓国との大一番で3-0と快勝し、追い込まれながらも見事に優勝を飾った。

 金田氏は、優勝した今大会を通じて評価を高め、目立った選手について言及。「これまで代表にコンスタントに招集されている谷口(彰悟)や山根(視来/いずれも川崎フロンターレ)らを除き、新戦力という意味では彼らを評価したい」と、FW町野修斗(湘南ベルマーレ)、FW相馬勇紀(名古屋グランパス)、MF藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)、MF脇坂泰斗(川崎フロンターレ)、GK谷晃生(湘南ベルマーレ)を挙げた。

 11月にカタール・ワールドカップ(W杯)を控える日本代表は、本大会までに残り2試合を予定。本大会を見据えた9月の欧州遠征でアメリカ(23日)、エクアドル(27日)と対戦する。金田氏は、「9月の欧州遠征で招集するべき5選手」を挙げ、次のように続けた。

「相馬は確実に自分のプレーを見せるという安心感がある。現状は三笘薫(ブライトン)、南野拓実(モナコ)に続く3番手かもしれないが、熾烈な争いを監督がどう見るかだろう。脇坂は海外組と組んだ時、センスが爆発しそうな気配があり、もっと見たいと感じた。ポテンシャルを考えると、もっと自分の良さを発揮できる選手だと思う。また韓国戦で貢献した谷も安定感が光る。能力の高さは証明済みで、代表でもまれて伸びるという可能性も踏まえれば呼ばれてもおかしくない」

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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