「あまり期待されてないことも感じる」 “主将”谷口彰悟が感じた国内組への周囲の目、宿敵・韓国撃破へ意欲

日本代表DF谷口彰悟【写真:徳原隆元】
日本代表DF谷口彰悟【写真:徳原隆元】

谷口彰悟が日韓戦に向けて取材に対応した

 森保一監督率いる日本代表は、7月27日にE-1選手権の第3戦となる韓国代表戦を迎える。主将を任されているDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)は韓国戦を控えた26日にオンラインで取材に応じ、この一戦に懸ける思いを明かした。

 ここまで森保ジャパンは香港に6-0で勝利したものの、中国相手にスコアレスドローと痛い引き分けを喫した。初招集11人という、日本代表の経験も少ない選手が多いなか、4大会ぶりの優勝を目指すうえでは絶対に負けられない一戦となる。昨年、親善試合で対戦する前には日本代表の主将DF吉田麻也が「日本代表で戦う以上、最も大切な試合」と話していた。宿敵との戦いはそれほど重要な意味合いを持つ。谷口も理解しているという。

「自分もそういうことは考えている。今大会も3試合あって、どれが重要と大きさを決めるべきではないけど韓国戦があるのは分かっていたこと。その試合に絶対勝つのは集まった時点から口にしてた選手もいた。この一戦に懸ける意気込みは一番大きいと思う。昨年あたりからまた代表に絡んでいるけど、一番しびれるゲームだと思う。そこはみんなも同じ思い、熱量を合わせながら戦いたい。長年ライバルで互いに意識している国だと思う。絶対に勝つ、絶対に負けるなというのは周りからも自分たちからも伝わってくる。それをピッチで表現したい」

 直近の日韓戦、ホームで開催された2021年3月25日の親善試合では3-0で日本が勝利。だが、その前の2015年、17年、19年のE-1選手権(15年は東アジアカップ)では1分2敗と勝っていない。最後に勝利したのは、4大会前の13年(2-1)で、公式戦に限ると現在は2連敗中だ。日本開催の17年はバヒド・ハリルホジッチ監督が率いて1-4で大敗、韓国開催の19年は森保ジャパンが臨み、0-1で敗れた。公式戦3連敗は許されない。

 そのなかで、谷口は仲間を鼓舞したという。

「今回はJリーグの選手たちだけで、海外の選手が呼べない大会。たくさんの選手がチャンスをもらえるというか、初招集とか久々に呼ばれた選手もいる。いろいろな選手がいるなかで、周りからは国内組だからとか、あまり期待されていない雰囲気も感じるところはある。そういった中でもJリーグの選手たちだって素晴らしい選手がたくさんいると証明したかったし、証明していかなければいけないと思っていた。それができるメンバーが集まったと思っている。自分たちもできると口だけでなく、内容と結果で示すことをみんなに伝えたかった。みんなそういう思いでやっている。ここで終わりではなく、またチームに帰るけど、代表選手として見られることで成長度合いも変わる。その先、9月の代表やワールドカップを見据えてやらないといけないと思うので、もっと絡んでこられるような選手がこの大会で出てくるべきだと思っている」

 日本代表にとってもこれからを左右するような重要な一戦となりそうだ。

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