サプライズはやはりある? 森保監督へE-1選手権「招集メンバー26人」推薦状、MF&FWに大胆人選

ベテラン家長昭博、「ラージグループに入っている」鈴木優磨に期待感

【MF】
家長昭博(川崎フロンターレ/36歳)
稲垣 祥(名古屋グランパス/30歳)
西村拓真(横浜F・マリノス/25歳)
樋口雄太(鹿島アントラーズ/25歳)
松岡大起(清水エスパルス/21歳)
藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス/20歳)

 現在の日本代表の充実したMF陣に割り込んでいくためには、強烈な個性、あるいはどんな状況にも対応できる経験が必要だろう。

 そのどちらにも対応できると思うのが家長昭博だ。もしも日本がリードした時はゲームを落ち着かせる場面が必要になってくる。そんなときにボールキープ力抜群の選手がいれば、そこに預けてひと息つける。ここで一度招集すれば戦術のすり合わせができる。

 ほかの選手は、現在の日本代表選手の役割をバックアップできるタイプ。そんな役割とともに、新たなテイストも加えることができる。E-1選手権で組み合わせをチェックしておけば、今後戦術の変更や修正を考えずにチームに追加できる選手として重宝するはずだ。

【FW】
小林 悠(川崎フロンターレ/34歳)
永井謙佑(FC東京/33歳)
武藤嘉紀(ヴィッセル神戸/29歳)
鈴木武蔵(ガンバ大阪/28歳)
鈴木優磨(鹿島アントラーズ/26歳)
相馬勇紀(名古屋グランパス/25歳)
鈴木唯人(清水エスパルス/20歳)

 今回のE-1選手権で招集されるFWがW杯本大会で果たさなければならない役割は、緊急事態で投入され、そこでゴールを狙わなければいけないということになるだろう。スクランブル出場ではいろんなポジションでプレーすることも考えられるので、このメンバーをさまざまな組み合わせとポジションで使うことで、適応力が判断できるはずだ。

 ここまで招集されていない鈴木優磨だが、森保監督は「ラージグループに入っている」と語っており、メンバー入りの可能性が消えているわけではない。一度招集し、日本代表のグループの中でどんなことができるのかチェックしてもいいのではないだろうか。

 その中に相馬勇紀を入れたのは、三笘薫(ブライトン/25歳)のバックアップということになるが、五輪本番では左サイドのレギュラーだった。今シーズンはまだ1ゴールと結果を残していないものの、個人で剥がせる突破力と森保監督のサッカーをよく知っていることを考慮した。町野修斗(湘南ベルマーレ/22歳)もリストアップしていたが、負傷のため外すことになってしまった。

森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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