アーセナルがアヤックスDF獲得を視野 冨安の存在が影響と英メディア指摘「シーズンの大半を欠場したことが要因」

アーセナルDF冨安健洋とアヤックスDFリサンドロ・マルティネス【写真:Getty Images】
アーセナルDF冨安健洋とアヤックスDFリサンドロ・マルティネス【写真:Getty Images】

アーセナルはアヤックスのDFリサンドロ・マルティネスの獲得に動く

 イングランド1部アーセナルは大型補強を実らせた昨夏に続き、今オフも積極的は補強に乗り出している。新たに浮上しているターゲットはセンターバックや左サイドバックなど複数ポジションをこなせるオランダ1部アヤックスのアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスだが、地元メディアはこのDFの補強の必要性を物語っているのは日本代表DF冨安健洋の存在だと指摘している。

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 アーセナルは、今夏の移籍市場でブラジル1部サンパウロからブラジル人FWマルキーニョスを獲得。ポルトガル1部ポルトのU-21ポルトガル代表MFファビオ・ヴィエイラの獲得で合意が伝えられ、さらにマンチェスター・シティのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの獲得に動くなど、中盤から前線にかけての補強を進めている。

 同時に最終ラインも補強ポイントになっており、そこではアヤックスのアルゼンチン代表DFマルティネスがメインターゲットと伝えられている。センターバックと左サイドバックの両方をこなせるこの万能DFの獲得をミケル・アルテタ監督も熱望しているが、英地元メディア「フットボール・ロンドン」によれば、この補強には冨安の存在が影響を及ぼしているという。

 冨安は昨夏にセリエAのボローニャからアーセナルに加入。当時イングランドではあまり知られた存在ではなかった冨安だが、手薄だった右サイドバックでレギュラーを奪取し、守備の安定に大きく貢献した。しかし、年明け以降は度重なる負傷に苦しみ、最終的にはシーズンの3分の1あまりを欠場することになった。

 記事では、「冨安は、なぜアヤックスのスター(リサンドロ・マルティネス)がクラブにとって完璧な存在なのかを物語っている。アーセナルはトップ4争いに敗れたが、それは冨安がシーズンの大半を欠場したことが直接的な要因となっている」とアーセナルがトップ4入りを逃したことに冨安の欠場が影響していると指摘したうえで、補強の展望を明かしている。

 右サイドで代役を務めたDFセドリック・ソアレスは攻撃面の貢献度は高いが、守備は冨安に一日の長があるため、守備力低下は免れなかった。また、終盤には左サイドのスコットランド代表DFキーラン・ティアニーも長期離脱を強いられ、それによってチームの守備バランスは完全に崩壊した。そうした不安を解消するためにも、守備力の高いマルティネス獲得の必要性が高まっているようだ。

「当時22歳だった冨安がもっと長い期間フィットしていれば、おそらく結果は変わっていただろう。彼の代わりをセドリック・ソアレスが務め、キーラン・ティアニーがプレー可能だった間はアルテタの戦術変更で問題を解決し、冨安不在の損失を最小限に抑えることができた。しかし、ティアニーも負傷し、ヌーノ・タバレスとセドリックの2人では攻撃的になりすぎて守備のバランスが崩れていた。中盤にトーマス・パーティーもいなかったため、成績不振はもはや必然だった」

 右サイドバックとして冨安は絶大な信頼を置かれている。コンディションの不安はついて回るが、来季もアーセナルの重要な戦力として期待されていることは間違いなさそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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