「アトレチコを去るとは言ってない!」 親分シメオネがCL決勝敗戦後の傷心発言を完全否定

スペインメディアに“アトレチコ愛”を叫ぶ

 アトレチコ・マドリードの闘将ディエゴ・シメオネ監督は、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でPK戦の末に悲劇的な敗戦を喫し、記者会見で退任を示唆するコメントを残したが、本人は全くクラブを去る腹づもりではなかったようだ。スペインメディア「モビスターTV」のインタビュー番組に出演して、「一度たりとも『アトレチコを去る』だなんて言ってない」と激白している。

 アルゼンチン人のシメオネ監督は、徹底的なハードワークと規律を選手たちに求め続けるスタイルで、日本でも「親分」の異名で知られる。戦力的には圧倒的な差があるバルセロナとレアル・マドリードのリーガ2強に肉薄し、13-14シーズンにはリーガ優勝。過去3シーズンで2度のCL決勝進出を果たした。フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを世界的なアタッカーに急成長させるなど、サッカー界屈指の名将にのし上がった。だが、レアルとの昨季CL決勝後の監督会見で、レアル・マドリード相手にPK戦で敗れるショックから退団をほのめかすような発言を残し、アトレチコファンは「シメオネ残ってくれ!」と悲痛な叫び声を挙げた。

 それでもシメオネ監督は、今季もアトレチコでの指揮を決めた。親分は過去の自らの発言をなかったことにしている。

「オレは一度たりとも『アトレチコを去る』だなんて言ってない。『考える時間が必要だ』と言っただけだ。その言葉の意味はアトレチコをさらに前進させるため、どうやってオレが責任を持って対処できるか、それを考える時間がないって意味だったんだ。もし本当にオレが去っていたとしたら、心の中に平和は訪れないだろう」

 

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