「失敗のシーズンではない」 プレミア得点王サラー、CL決勝敗退で来季は”吉兆”?「過去から自分を鼓舞」

CL優勝を逃したモハメド・サラー【写真:ロイター】
CL優勝を逃したモハメド・サラー【写真:ロイター】

CLとプレミアリーグのタイトルを逃すも、シーズン全体の「成功」を強調

 2021-22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、イングランド1部リバプールはスペイン1部レアル・マドリードに0-1で敗れ、2019年以来の欧州制覇を逃した。チームの中心選手であるエジプト代表FWモハメド・サラーは、今も自分たちが優勝にふさわしかったと話しつつも、それを阻んだ存在がいたと語った。英紙「メトロ」が報じている。

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 2017-18シーズンの再現となった2021-22シーズンのCL決勝のカード。前回対戦時にも1-3で敗れていたリバプールは、そのリベンジを期した戦いとなった。レアルを相手に多くのチャンスを作り出したものの、ゴールを割ることができず。逆にブラジル代表FWヴィニシウスにゴールを決められ、0-1で敗れ、CL決勝でレアルに連敗する結果となった。

 CL決勝から2週間が過ぎたが、サラーは敗戦を受け入れることに苦労をしているようだ。「僕たちは勝利に値した。より多くのチャンスがあったし、僕自身にも1つ、2つ、大きな決定機があった。でも、そのたびに、クルトワが信じがたいようなセーブをしたんだ」と、ベルギー代表GKティボー・クルトワの存在が、レアルに優勝をもたらしたと強調した。

「それが彼の仕事だ。レアルは、そのために彼を雇っている。彼はマン・オブ・ザ・マッチに値した。彼のための夜だった」

 今のサラーが狙っているのは、2018-19シーズンの再現だ。リバプールは、2018年の決勝でレアルに敗れた1年後、再びCLで決勝まで勝ち上がり、トッテナムを2-0で破り、欧州制覇を成し遂げた。

「僕は過去に起きたことから、自分を鼓舞している。2018年に僕らはCL決勝で、レアル・マドリードに敗れた。でも、続くシーズンにヨーロッパ王者となった。それが今の僕の目標だ。不満を言わずに、前を見なければいけない」

 CL決勝で敗れ、プレミアリーグも2位に終わったが、サラーはシーズンを失敗と見る向きには、異を唱えた。「もちろん、大きな落胆があったことは認めるけれど、失敗のシーズンだったかといえば、そうではないだろう。僕はプレミアリーグで、得点王とアシスト王になったし、記者とファンの投票するMVPにもなった。シーズンを通してコンスタントに活躍できたし、リバプールはエキサイティングなプレーを見せて、2つのトロフィーを加えた。そうした絵を、暗くする必要はないよ」と、満足できるシーズンだったと振り返っている。

 2022-23シーズン、リバプールとの契約が最後の1年になるサラーだが、彼の希望通り2018-19シーズンの再現を実現できるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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