昨季のミラン監督がベルルスコーニ会長との確執を暴露 「彼は監督のように振る舞った」

4月に解任されたミハイロビッチ氏が伊紙に舞台裏を語る

 昨季ACミランの監督を途中解任されたシニシャ・ミハイロビッチ氏が、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューでシルビオ・ベルルスコーニ会長との確執があったことを語っている。

 ミハイロビッチ氏は今年4月のユベントス戦に1-2で敗れて、5試合連続の未勝利になった時点で解任された。しかし、強化責任者のアドリアーノ・ガリアーニ氏やかつての黄金期を監督として築き上げたアリゴ・サッキ氏など、周囲はしきりにシーズンいっぱいの続投を求め、プレシーズンに入ってから考え直すべきだと主張していたが、ベルルスコーニ会長は独断で解任を決断。子飼いのクリスティアン・ブロッキ氏をユースチームの監督から昇格させた。ミハイロビッチ氏は、この時の納得のいかない思いを語っている。

「私はミランをUEFAヨーロッパリーグ圏内の順位、イタリア杯の決勝に残っている時点で去ることになった。そして、(ミランが)どのようにシーズンを終えたかは知っての通りだ。我々には出来不出来があったが、その時点でやれることは最大限やっていたんだ。ガリアーニとの関係はうまくいっていたよ。私の解任を彼は知らされていなかったし、彼だけでなくサポーターや強化部も含めてだ。何度も電話がかかってくるようなこともなかったんだ」

 ミハイロビッチ氏は、シーズン序盤でトップ下を置くシステムに見切りをつけると、ベルルスコーニ会長のライフワークである現場介入を何度も退け、ハードワークを重視した4-4-2システムでチームに安定感をもたらしていた。日本代表FW本田圭佑とイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラが務めたサイドハーフは、「立っていられる限り彼らがプレーする」と語るほどの人数不足に陥るなど、チーム編成上の問題に足を引っ張られながらも、戦えるチームを作り上げた手腕には一定の評価があった。

 

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