マンUがホームで首位チェルシーと意地の引き分け 試合終了間際に劇的弾

師弟対決は痛み分け

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は26日、本拠地オールド・トラッフォードでの首位チェルシー戦に1-1で引き分けた。
 この一戦は、両軍の指揮官同士による固い握手から始まった。マンUはアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアを3トップの右に置いた4-1-2-3システム。エースのスペイン代表FWジエゴ・コスタを負傷で欠くチェルシーは、元コートジポワール代表FWディディエ・ドログバが今季初先発を果たし、4-2-3-1システムで臨んだ。
 序盤から互いにピッチをワイドに使い、相手のゴールに迫った。だが、スコアレスで前半を折り返す。
 マンUは両サイドが機能不全を起こしていた。右のディマリアは適応できず、左のベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイも相手につぶされる場面が目立った。
 チェルシーにサイドの主導権を握られると、後半8分に先制点を奪われる。スペイン代表MFセスク・ファブレガスの左CKをドログバが頭で合わせて均衡を破られてしまう。
 しかし、後半アディショナルタイムに、劇的な結末が待っていた。左サイドの深い位置でディマリアの突破を防いだ、チェルシーのDFイバノビッチが退場。そのセットプレーをオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーが押し込み、土壇場で追いつき、試合を終えた。
 かつてバルセロナで、ルイス・ファンハールは監督、ジョゼ・モウリーニョはアシスタントコーチとして時間を共にした間柄であった。「師弟対決」と呼ばれた今節は、勝ち点1止まりの痛み分けとなった。
 オランダ人指揮官は、相手のセットプレーの局面で、フィジカルにたけたドログバに対し、小柄なDFラファエルを当てるという不可解な采配を取り、失点へとつなげてしまったが、終了間際にまな弟子のファン・ペルシーに窮地を救われるかたちとなった。
 マンUは次節、アウェーで宿敵マンチェスター・シティとの「マンチェスター・ダービー」が控えており、厳しい戦いが続く。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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