インザーギ監督、本田の右FW起用に「正解だった」 背番号10に得点王のタイトルを期待

PKなしの得点王争いに「みんなにとってはちょっとした驚きだろうね」

 

 ただ、背番号10に対してさらなる結果を求めている指揮官は「サッカーは前進しなければならない。常に向上しなければならない。みんなもっともっと要求してくる。でも、本田はプロ意識の高い、優秀な選手。優秀な青年だ。毎日練習して、向上しようとしている」と付け加えた。

 だが、果たして指揮官は本田がここまで活躍すると予想できたのだろうか。

 昨季途中で加入した本田はイタリア1年目を低調な出来で終え、開幕前の北米遠征でも振るわなかった。そんな背番号10をかばい続けてきたインザーギ監督は「7試合6得点に驚いているか」と問われ、「ノーだ」と即答している。

「まあ、PKを蹴らずに得点王になることは、みんなにとってはちょっとした驚きだろうね。なぜなら(得点数で並ぶユベントスFW)テベスは2、3点をPKで決めているから。できるだけ多くの選手がゴールを狙わなければならない。我々のチームは7人が今季ゴールを決めているしね。シーズンを通じて、多くの選手がゴールを決めなければ。そしてチームにリーグの得点王がいれば、我々にとってもは、とても、とても素晴らしいことだ」

 本田効果もあり、今季のミランは第7節終了時点でセリエA最多の16得点をマークしており、イタリア最高の攻撃力とも称される。本田がこのペースでゴールを量産し、得点王も狙えるほどの活躍を続けていけば、今季の目標である欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得、そしてスクデットという栄光も見えてくるはずだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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