手倉森J守備陣が完全崩壊… リオ五輪初戦7時間前到着のナイジェリアに4-5惜敗

攻撃陣は4発奮起も…

 後半に入っても守備の不安定さがぬぐえない日本は同6分、塩谷と室屋の2人でウマルを挟んだものの突破され、塩谷が倒してPKを献上。これをエテボに決められて2-4とされ、屈辱のハットトリックも許してしまった。

  2点ビハインドとなった手倉森誠監督は同8分にMF原川力に代えてスピードが持ち味のFW浅野拓磨を投入。2トップシステムに切り替えた。

 しかし、守備の崩壊が止まらない日本は同21分、DF藤春廣輝がボールを奪われたところからクロスを許すと、櫛引が飛び出して足でクリアしたものセカンドボールの争いに遅れ、エテボが無人のゴールに蹴り込み2-5とされた。エテボはこの日4点目となった。

  それでも気持ちを切らさない日本は同25分、興梠のポストプレーから中島、藤春とつなぎ、藤春が中央に入れたボールを浅野が流し込んで3-5と1点を返した。手倉森監督は直後に興梠に代えて急きょ合流となったFW鈴木武蔵をピッチに送り込んだ。さらに同31分には中島に代えてMF矢島慎也を投入した。

  勢いに乗った日本は攻勢を強めたものの、後半アディショナルタイムに鈴木がゴールを決めたが、4-5で敗れた。

 コンディション不良のナイジェリアに対し、GKを含む最終ラインが完全に崩壊し、大事な初戦でよもやの大量失点となった。7日(日本時間8日)の第2戦コロンビア戦までに手倉森監督はショック状態のチームを立て直すことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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