ブラジルの試合で起きた騒動、世界中から注目「本当に衝撃的な瞬間」

　ブラジルで行われたサッカーの試合中、判定に不満を露わにした監督が抗議し、女性副審の顔面に頭突きして退場処分を受けたうえ、クラブから解雇される騒動が巻き起こった。「本当に衝撃的な瞬間」「監督が女性を襲った」と各国メディアが取り上げるなど騒然となっている。

　現地時間4月10日、カピクサバ選手権のデスポルティバ・フェロビアリア対ノーバ・ヴェネーチャ戦で事件が起きた。

　前半終了のホイッスルが鳴った直後、審判の判定に不満を爆発させたフェロビアリアのラファエル・ソリアーノ監督がピッチ内に入って猛抗議。審判団も集まって沈静化を図るなか、ヒートアップしたソリアーノ監督が近寄った女性のマルシーリ・ネト副審の顔面に向かって頭突きを食らわせた。

　ネト副審は鼻付近を押さえながら後ずさりし、主審はソリアーノ監督にすぐさまレッドカードを提示。騒動はまだ収まらず、さらに騒ぐソリアーノ監督はネト副審に再び接近しようとするも、他の人たちが仲介に入ってようやく沈静化へと向かった。

　当日夜、クラブはソリアーノ監督をすぐさま解雇。一連の騒動を捉えた動画が世界中に拡散し、英紙「デイリー・スター」は「女性副審に頭突きをしたサッカー監督をクビに」と報じ、英メディア「GIVE ME SPORT」も「本当に衝撃的な瞬間」と伝えている。

　各国のメディアが反応し、スペイン紙「スポルト」は「信じられない！」、スロベニアメディア「ekipa24」は「残忍」、ポーランドメディア「Radio zet」は「試合中のとんでもない行動。監督が女性を襲った」「ソリアーノ監督の恥ずべき行動」と取り上げるなど、世界中から注目を浴びる出来事となった。