日本、スペイン、ドイツ…W杯対戦国「戦力格付け」チェック 5項目&総合評価に見る森保ジャパンの立ち位置は?

【MF】文句なしにスペインがスペシャル、ドイツも守備の強度はトップレベル

【項目2/MF】
スペイン S
ドイツ A
日本 B

 文句なしにスペインがスペシャルなセクションだ。ボールを動かすクオリティーは世界でも1、2を争うレベルだろう。その主軸を担うのがセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)であり、彼がピボーテで支えることにより“神童”ペドリ(バルセロナ)やカルロス・ソレール(バレンシア)などが躍動的なプレーを繰り出すことができる。

 ドイツは攻撃面でスペインよりクオリティーは落ちるものの守備の強度はトップレベル。ボランチはヨシュア・キミッヒ(バイエルン)を筆頭にレオン・ゴレツカ(バイエルン)、イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)、フロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)、新鋭のジェマル・ムシアラ(バイエルン)など役者が揃っており、4~5枚と見られる枠の競争も激しくなると予想される。2列目のハフェルツも大枠ではMFに含まれるが、セカンドアタッカーという色が強い。

 日本も最終予選で軸になった遠藤航(シュトゥットガルト)、守田英正(サンタ・クララ)、田中碧(デュッセルドルフ)は強度で大きく負けていない。ただ、彼らを起用することで攻撃の幅が狭くなってしまう部分もあり、原口元気(ウニオン・ベルリン)や旗手怜央(セルティック)、終盤戦は外れた鎌田大地(フランクフルト)などを上手く味付け役として融合したい。

河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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