南野拓実、代表ウィーク明け2戦が残留への鍵と現地メディア指摘 「クロップはクラブに居場所があることを示す必要がある」

南野拓実のリバプールでの今後の立場とは【写真:Getty Images】
南野拓実のリバプールでの今後の立場とは【写真:Getty Images】

ルイス・ディアスの加入でポジション争いは一層激化

 イングランド1部リバプールは今季、すでにリーグカップを優勝し、リーグ戦でも首位のマンチェスター・シティと勝ち点差1の2位につけている。FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも勝ち残っており、シーズン4冠の可能性を残している。

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 そのなかで、日本代表MF南野拓実は公式戦23試合に出場して9得点1アシストという成績だが、リーグ戦での先発出場はなく、リーグカップでも決勝だけは起用されなかった。ここまでの起用法を見る限り、ユルゲン・クロップ監督が南野を重要な戦力と見ていないのは明らかだ。

 CLにおけるリバプール戦の活躍が認められる形で、オーストリア1部ザルツブルクから加入した南野だったが、クラブは今冬の移籍市場でポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得。ここまでカップ戦要員だった南野は、FAカップ準々決勝では先発からも外れた。そのため、3つの大会に勝ち残っているにもかかわらず、南野が再び先発起用されるかは疑問視されている。

 今季終了後、夏の移籍市場で南野はリバプールを離れるべきという声が強くなっているなか、リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、「南野はアンフィールドで衝撃を与えられる可能性がある」とし、南野が示してきた722分で9得点という高い決定力を評価。さらに南野の適正ポジションをセネガル代表FWサディオ・マネとルイス・ディアスがいる選手層の厚い左ウイングではなく、ピッチ中央であるとした。

「今後の試合(最少9試合、最大で13試合)で、まったく出場機会が与えられなければ、南野は来季以降、ここにとどまることはないだろう。だが、モハメド・サラーの去就が不透明であり、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネも年齢を重ねているなかで、リバプールは準備のできている日本代表選手に出場機会を与えることもできる。それが代表期間明けのワトフォード戦、CL準々決勝のベンフィカ戦のいずれかで、クロップ監督はこのクラブに南野の居場所があるというメッセージを送らなければならない。サウサンプトンへのレンタル移籍後、別の選手のようになったにもかかわらず、彼は出場時間を得るための難しい戦いで我慢を重ねてきた。そして、これまでより難しい戦いでプレーする機会を得れば、彼の最高の姿が見られるかもしれない」

 リバプールでプレーすることに、強い思いを持っている南野。日本代表の10番は、世界有数のビッグクラブで来季以降の自身の居場所を作ることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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