QPRのレドナップ監督が怒り心頭 本田の元ライバルの激太りに「彼より私の方が走れる」

約19キロ増で昨季の面影なし

 QPRのハリー・レドナップ監督は、19日に行われたリバプール戦に2-3で敗れると、記者会見でモロッコ代表MFアデル・ターラブに怒りをあらわにした。
「彼はフィットしていない。あいにく、彼はサッカーをプレーする状態にない。先日、リザーブチームの試合でプレーしたが、彼よりも私の方が走ることができただろう」
 ターラブはかつてQPRのヒーローだった。昨季は、1月から半年間、ローン移籍したACミランでも主力としてプレー。ミランから復帰した今季、度重なる足首の故障もあり、今シーズンは、わずか3試合にしか出場していない。最大の問題は、モチベーションと体重だという。
 
「私は彼を選べない。私が選ぶのは挑戦を望み、QPRのような素晴らしいチームに値し、毎日よく練習し、良い姿勢を示す選手だ。今日の選手たちはそれを証明した。走ること、練習することを拒み、3ストーン(約19キロ)ほど体重が増えているような選手は選べない」
 肉付きがよくなったターラブにかつての面影はない。チームは、8節を終えて1勝1分6敗の勝ち点4で最下位に沈む。不振にあえぐ今、指揮官の怒りの矛先は、ヒーローだった男に向けられている。
「週に6、7万ポンドも受け取っているのにもかかわらず、練習すらしない選手をどう擁護すればいい? 彼の目を覚めさせるための方法は何だ? 他の選手たちは黄金のように素晴らしい」
 
 批判の的になっているモロッコ代表は、ミランでは日本代表FW本田圭祐とチーム内におけるライバルとして、ポジション争いに切磋琢磨した間柄であった。本田は今季公式戦7試合6得点2アシストと活躍。ターラブは練習態度で指揮官に酷評されるなど、明暗を分けてしまった。
 
 一方で、チームの危機的状況について、イングランド人指揮官は強気な姿勢を貫いている。
 
「何人かの名前が挙がっているうわさは聞いているが、彼らはこのチームで、今まで私が成し遂げてきたこと以上のものを残すことはできなかっただろう。それについては確信がある」
 
 “魔術師”と呼ばれる手腕を持つレドナップは、幾多のチームで披露してきたマジックでQPRと、ターラブを再生できるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング