“ヒーロー”三笘薫、W杯へ導く「衝撃の5分」に韓国紙注目 「日本サッカーに新しい英雄が誕生」

日本代表のMF三笘薫【写真:AP】
日本代表のMF三笘薫【写真:AP】

後半44分の先制点から5分間で2ゴールと圧巻の働き

 日本代表のMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)は、3月24日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節オーストラリア戦(2-0)で途中出場から全2ゴールを挙げ、7大会連続のW杯出場を決めるヒーローとなった。韓国メディアも「ジョーカー三笘の衝撃の5分」と伝えている。

 日本は前半28分、FW南野拓実(リバプール)がペナルティーエリア内で2度の切り返しから右足シュートを放つも、これは枠を捉えられず。さらに同32分、FW伊東純也(ヘンク)の右サイドのクロスから南野が頭で合わせたが、ボールはクロスバーに当たってしまった。同37分にDF長友佑都(FC東京)の左サイドのクロスから中央で南野が合わせた場面もクロスバーに嫌われた。

 スコアレスで折り返した後半も一進一退の攻防が続いたなか、森保一監督は同19分にFW上田綺世(鹿島アントラーズ)、DF中山雄太(ズウォレ)を投入。さらに後半39分、三笘とMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を送り込むとスコアが動く。

 後半44分、DF山根視来(川崎フロンターレ)とMF守田英正(サンタ・クララ)のパス交換から山根がゴールライン際から中央へ折り返し、ゴール前に走り込んできた三笘が右足シュート。ゴール左隅に流し込み、待望の先制点をもたらした。さらに、後半アディショナルタイムにも三笘が左サイドから個人技でゴール前に侵入し、そのままシュートまで持ち込んで追加点。日本は2-0で勝利し、7大会連続のW杯本大会出場を決めた。

 データ分析会社「オプタ」の公式ツイッターによれば、1994年大会以降のW杯アジア最終予選で複数得点を挙げたのは、三浦知良(1993年10月北朝鮮戦/2点、1997年9月ウズベキスタン戦/4点)、本田圭佑(2012年6月ヨルダン戦/3点)に次ぐ史上3人目の快挙だという。

 韓国紙「朝鮮日報」も「ジョーカー三笘の衝撃の5分」と見出しを打ち、「日本サッカーに新しい英雄が誕生した。日本メディアは三笘薫の活躍に一斉にスポットライトを当てた」と伝えていた。

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