最終予選で無配継続していたホームで、日本に0-2敗戦

　カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選で、日本は3月24日に敵地でオーストラリアに2-0で勝利。7大会連続のW杯出場を決めたが、オーストラリアはB組3位以下が確定してアジア予選からの本大会出場の可能性が消えた。地元紙「シドニーモーニング・ヘラルド」は、「要塞が破られた」と敗戦を報じている。

　両者の入るB組は試合前の時点で首位サウジアラビアが勝ち点19、日本が勝ち点18、オーストラリアが勝ち点15の状態で迎えた。オーストラリアは敗れると3位以下が確定、引き分けでも最終戦が日本の敗戦待ちになる厳しい状況だが、勝利すれば得失点差で日本を上回るために一気に状況を変えられる環境で試合を迎えた。

　しかし、試合は日本が途中出場したMF三笘薫が終盤に2得点して2-0の勝利。同紙では、厳しい言葉で敗戦を伝えた。

「日本に2-0で敗れ、大陸間プレーオフへの道を歩むことになり、大きな期待をもって始まったW杯キャンペーンは、あっけなく終わりを告げようとしている。過去20年間、代表チームに最高の夜を提供してきたスタジアム、『要塞オーストラリア』は、サッカルーズの最終予選にふさわしい、惨めなフィナーレの場となった。雨の降る悲惨な夜に、オーストラリアの予選ホームでの素晴らしい記録は崩れ去った」

　この最終予選でオーストラリアはホームで無敗だった。しかし、「負傷者と新型コロナウイルスにより10人を失った」と報じられた苦しいチーム事情の中で日本に敗れることになった。

　オーストラリアは1試合を残してB組の3位が確定。今後はA組3位とのプレーオフに臨み、勝利すれば大陸間プレーオフで南米5位と対戦する。2006年ドイツ大会から4大会連続出場中のオーストラリアだが、厳しい道のりを乗り越えることができるだろうか。