「もう変える必要はない」 森保ジャパン、3月シリーズの招集メンバー27人に元日本代表DFは何を期待する?

豪州とアウェーで対戦する日本代表【写真:(C) JFA】
豪州とアウェーで対戦する日本代表【写真:(C) JFA】

【栗原勇蔵の目】これまでベースのメンバー選考は「監督がブレずに一貫している」

 日本サッカー協会(JFA)は3月16日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のラスト2試合(3月24日オーストラリア戦、3月29日ベトナム戦)に臨む日本代表メンバー27人を発表。DF吉田麻也(サンプドリア)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の復帰はあったものの、大一番に臨むメンバーはこれまでとほぼ同じ顔触れとなった。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「ここまで変えなかったのだから、変える必要はない」と見解を述べている。

 6勝2敗の勝ち点18でグループ単独2位につけている日本。ラスト2試合では、3月24日に敵地で3位オーストラリア、3月29日にホームで6位ベトナムと対戦する。

 前回、負傷で不在だったキャプテンの吉田や三笘が復帰。一方、ふくらはぎの負傷で離脱が続いているDF冨安健洋(アーセナル)、好調なMF鎌田大地(フランクフルト)、MF堂安律(PSV)らは招集が見送られた。

 W杯最終予選経験者の元日本代表DF栗原氏は、招集メンバー27名に関して「率直な感想はなんの驚きもないです」と語る。もっとも、さまざまな声はあるが、本大会出場の懸かった局面だけに、ギャンブルをする必要はないと言葉を続ける。

「新しい選手を入れるか、長友(佑都)や大迫(勇也)を外すくらいしかサプライズはない。ここまで変えなかったのだから、もう変える必要はない。そこは森保監督がブレずに一貫していると思います。(システムの)4-3-3も変えないでしょう。あとは結果ですね」

 そのなかで、復帰した吉田、衰えが指摘される長友のいる最終ラインは、冨安の代役を含めて注目ポイントの1つになる。

「前回、谷口(彰悟)と板倉(滉)でかなり安定していましたけど、やはり吉田がディフェンスの中心。今まで試す機会がなかったなかで、結果を出した2人は評価されるべきとはいえ、そのまま2人が出るかと言ったらそうではなく、吉田の実力、今までの貢献度、キャプテンと考えるとスタメンは堅い。その相棒が誰になるか、ですね。

 左サイドバック候補の佐々木翔は、森保監督の中では計算できる選手。フラットに見ても、決して批判を受けるような実力の選手ではない。ただ、器用ゆえにどこが一番適しているのか難しい。一番は3バックの左が向いていて、4バックの左サイドバックだと少し勝手が違う。身体能力が高く、ゴールも狙えて、いい選手だけど、おそらく長友か中山(雄太)のどちらかがスタメンでしょう。長友はFC東京でも試合に出られなくなっている。Jリーグには、それよりもいい選手がいる気もしますが、そこは言っても仕方がないと思います」

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