川崎の逆転劇はなぜ起きた? 浦和戦で前半ビハインドも「焦る状況ではなかった」ワケ

浦和に逆転勝利した川崎【写真:小林 靖】
浦和に逆転勝利した川崎【写真:小林 靖】

前半にセットプレーで先制許すも、後半17分から2分間で試合をひっくり返す

 川崎フロンターレは3月2日にJ1リーグ第10節の先行開催、浦和レッズ戦に2-1で勝利した。前半は決して良いゲーム展開ではなかったが、立ち返る場所のある強みが発揮された。

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 川崎は前節に得点に絡んだFW知念慶とDF佐々木旭が揃って登録メンバーから外れ、鬼木達監督は「体調不良で入れなかった」と明かした。さらに、DF車屋紳太郎は負傷離脱が発表され、このゲームでは前半途中にDF登里享平が負傷交代。そこで「練習でもやったことがない」というMF塚川孝輔を左サイドバックに入れるスクランブル起用となったが、彼の与えたフリーキックから失点して前半を0-1で終えることになった。

 それだけでなく、試合内容も芳しくなかった。浦和に多くの時間帯でボールを持たれただけでなく、ゴール前の際どい場面を作られる回数も多かった。しかし、その戦況について指揮官は「前半をどう見るかだと思うけれども、相手にやられているというより、自分たちのミス、セカンドボールをつなぐかクリアするか、取った後のつなぎ、攻撃の時のポジション、背後が空いているのに走らないというところだった。それを考えたら、そこまで焦る状況ではなかった」と捉えていたという。

 そこで、ハーフタイムに施した修正は「後半、やるべきことや狙いを徹底しようと。自分たちのストロングなところは分かっているので、やり続けられるかどうか」というもの。つまり、普段通りの自分たちに戻ることを働きかけることだった。

 その結果、後半10分ごろからリズムをつかむと同17分にFW家長昭博がコーナーキックから同点ゴールを決め、同19分にDF山根視来が勝ち越しゴール。わずか2分間であっという間に試合をひっくり返して勝利をものにした。

 昨季までの5シーズンで4回のリーグ優勝を果たしている自信や強みは、こうした部分に現れるのだろう。確固としたベースが確立されていることで、うまくいかない試合展開や流れの中でも立ち返る場所があり、どこかで反撃に出ることができる。最終ラインに離脱者が続出していることは不安要素として挙げられるが、チーム全体として大崩れする気配のない川崎は今季も優勝争いの中心になっていきそうだ。

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