ケインの去就問題が再燃!? FAカップ敗退のトッテナム、2部クラブに黒星の影響を英紙指摘

トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】
トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】

2部ミドルズブラに延長戦の末に敗れて5回戦敗退

 イングランド1部トッテナムは、現地時間3月1日に行われたFAカップで英2部ミドルズブラに0-1で敗れ、5回戦敗退となった。これで14シーズン連続の無冠が決定的。近年はジョゼ・モウリーニョ、ヌーノ・エスピリト・サント、そしてアントニオ・コンテと名将と名高い指揮官を立て続けに招聘するも、低迷が続いている。

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 2015年から19年まで4年連続でプレミアリーグのトップ4に入り(最高成績は2016-17シーズンの2位)、18-19シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で準優勝も果たしたトッテナム。当時チームを率いたマウリシオ・ポチェッティーノ元監督(現パリ・サンジェルマン)の下では高い競争力を発揮した。チームには抜群の決定力を誇るイングランド代表FWハリー・ケインや、そのケインと抜群の連携を誇る韓国代表FWソン・フンミン、守護神のフランス代表GKウーゴ・ロリスなどタレントが揃う。

 しかし、ポチェッティーノが途中解任となった19-20シーズンにプレミアリーグで6位となり、昨季は同7位と徐々に成績が悪化している。今季も25試合を戦い終えた時点で7位。トップ4への返り咲きが現実的な目標だが、直近6試合を2勝4敗と大きく負け越すなど不安定な戦いが続く。

 アントニオ・コンテ監督が自身の進退問題を口にするほどの状況で迎えたFAカップ5回戦。4回戦でマンチェスター・ユナイテッドを破ったミドルズブラとの試合は延長戦に突入する接戦となったが、トッテナムは延長後半2分に失点。その後追いつくことはできず、無念の敗退となった。

 この敗退を受けて、英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は「ハリー・ケインの将来に影響を与えかねないFAカップでの敗戦」と指摘。今季開幕前にタイトルを求めて移籍の噂が過熱したエースの去就問題に、再び火が付き始めた。コンテ監督のチームは一貫性に欠けるとも指摘されており、指揮官に対するプレッシャーもより一層強まっている。

 ポチェッティーノの後を継いだモウリーニョやヌーノでも立て直しは利かず、闘将コンテも苦戦を強いられている。“スパーズ”の迷走はまだ続きそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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