山中亮輔が語るC大阪移籍の舞台裏 “人生を左右する”古巣・横浜FM戦へ覚悟「絶対にやらなければいけない試合がある」

「応援してくれる人のために」 新天地で全身全霊を期す

「セレッソでも応援してくれる人に喜んでもらえるように、少しでも笑顔になってもらえるように頑張りたい。これまでのプロ生活で培ってきたすべてを出し切って、このクラブを好きになってくれる人がひとりでも増えたらいいなと思います」

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 プロ11年目を迎え、28歳の左サイドバックはいよいよ完成期に近づきつつある。酸いも甘いも経験し、すべてを血肉に変えて、桜色のユニフォームを身にまとう。根底にあるのは「応援してくれる人のために」という想いだ。

「昨年末、セレッソへ移籍することが発表されてSNSに投稿したら、レッズのサポーターから4000件を超えるダイレクトメッセージが届いたんです。レッズでの3年間は難しい時期も多くて、あまり貢献できなかったという申し訳ない気持ちが強い。それなのに、とてつもない量のメッセージが届いたことがすごく嬉しくて。4日間かけて、すべての方にメッセージを返しました」

 キャリアと年齢を重ね、応援してもらえるありがたみを身に染みて理解できるようになった。若かりし日には気づけなかったことも、紆余曲折を経た今なら分かる。選手として、人間として豊かになった山中亮輔は次に何を目指すのか。

「セレッソでも応援してくれる人に喜んでもらえるように、少しでも笑顔になってもらえるように頑張りたい。これまでのプロ生活で培ってきたすべてを出し切って、このクラブを好きになってくれる人が1人でも増えたらいいなと思います」

 山中亮輔の新章が幕を開ける。

 自慢の左足で、セレッソ大阪とファン・サポーターを歓喜へ誘う。

[プロフィール]
山中亮輔(やまなか・りょうすけ)/1993年4月20日生まれ、千葉県出身。柏レイソルU-12―柏レイソルU-15―柏レイソルU-18―柏レイソル―ジェフユナイテッド市原・千葉―柏レイソル―横浜F・マリノス―浦和レッズ―セレッソ大阪。左足の強烈なキックがセールスポイント。鋭いドリブルや正確なクロスでチャンスを演出する攻撃的サイドバック。

■2022明治安田生命J1リーグ 開幕戦
2月19日(土)14:00キックオフ
横浜F・マリノス vs セレッソ大阪(日産スタジアム)
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(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)



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藤井雅彦

ふじい・まさひこ/1983年生まれ、神奈川県出身。日本ジャーナリスト専門学校在学中からボランティア形式でサッカー業界に携わり、卒業後にフリーランスとして活動開始。サッカー専門新聞『EL GOLAZO』創刊号から寄稿し、ドイツW杯取材を経て2006年から横浜F・マリノス担当に。12年からはウェブマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』(https://www.targma.jp/yokohama-ex/)の責任編集として密着取材を続けている。著書に『横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史』、構成に『中村俊輔式 サッカー観戦術』『サッカー・J2論/松井大輔』『ゴールへの道は自分自身で切り拓くものだ/山瀬功治』(発行はすべてワニブックス)がある。

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