元イタリア代表GKが語る、セリエAにおける同性愛者への偏見

 

「誰もカミングアウトはしない」

 

 ローマの元イタリア代表GKモルガン・デ・サンクティスがセリエAに同性愛者の選手が存在することを明かしている。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで語ったもの。

「ガゼッタ紙では幼児への性的嗜好に関する調査をしたが、キャリアの中でそういうことがあったのか」

 同紙の問いに37歳の守護神は「ノーだ。性についてのテーマで言えば、ホモセクシャルは我々の環境にはあること。400~500人の選手のうち、2、3%は確実に存在する。でも誰もカミングアウトはしない。なぜなら我々の環境が、ホモフォビック(同性愛者への偏見)だからだ」とセリエAの実情を説明している。

 イタリアは同性愛を禁じるカトリック教会を中心とする保守的な文化。自殺を選ぶ同性愛者も出るなど社会問題化しており、守護神も選手が公表を控えている現状を語っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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