日本代表、サウジ戦15選手を金田喜稔が採点 辛口評価は2選手、「スーパー5つ星」も

サウジアラビアとの勝ち点差を1に縮めた【写真:(C) JFA】
サウジアラビアとの勝ち点差を1に縮めた【写真:(C) JFA】

守備陣は安定感抜群、吉田麻也&冨安健洋の不在を感じさせないパフォーマンス

 森保一監督率いる日本代表は、2月1日にホームで行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節サウジアラビア戦で2-0と勝利した。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した15選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★★★★(5つ星)
 再びの失点ゼロだった。そもそも危ないシーンが少なかったのもあるが、シュートを打たれた場面でも冷静な対応を見せた。最終ラインとの連係も問題なく、失点の気配はまったくなかったので安心して見ていられた。

<DF>
■酒井宏樹(浦和レッズ)=★★★★★(5つ星)
 右サイドの崩され方が気になるシーンはあったが、それでも無失点で終えた点は評価に値する。伊東との連係も良く、先制点につながる縦パスは圧巻。後半には見事なコンビネーションから、あと一歩でゴールという絶妙なクロスを上げるなど存在感を示した。

■谷口彰悟(川崎フロンターレ)=★★★★★(5つ星)
 オフサイドにはなったが、自分で持ち上がって南野にほしいパスを出した。この一戦に懸ける思いが出たワンシーンだ。中国戦を経て、板倉とのコンビも一層安定感を感じさせた。吉田麻也、冨安健洋の不在を感じさせないパフォーマンスだった。

■板倉 滉(シャルケ)=★★★★★(5つ星)
 前半21分にイエローカードをもらったが、その後も恐れることなく見事な対応を見せた。サウジアラビアの攻撃陣に対してまったく引けを取らず、絶対に抑えるという内に秘めた闘志も感じさせた。谷口との連動性もソツがなく、最後まで安定していた。

■長友佑都(FC東京/→後半23分OUT)=★★★★★(5つ星)
 果敢に攻め上がり、球際でもファイトするなど、ベテランの意地を見せつけた一戦。周囲へのコーチング、要所での対応も踏まえて「やっぱり経験値が凄いな」という印象だ。世間のさまざまな意見を自分のエネルギーに変えて奮起した。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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