EURO制覇狙うドイツが故障者続出の野戦病院に チーム得点王ゴメスが準決勝以降の出場絶望

シュバイニー、ケディラも故障、フンメルスは出場停止の大ピンチ

 ドイツ代表FWマリオ・ゴメス(ベシクタシュ)が2日の欧州選手権準々決勝イタリア戦で太もも裏の肉離れを負い、今大会の残り日程の出場が絶望的になった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 ドイツ代表の最前線で奮闘してきたストライカーはPK戦の死闘の末に勝利したイタリア戦で先発し、左サイドでのボールキープからチームの先制点を生み出すプレーを見せていた。しかし、後半途中で負傷し途中交代となっていた。今大会2得点でチーム得点王のゴメスは肉離れと診断され、ドイツサッカー連盟はゴメスの準決勝フランス戦出場について、「問題外」と否定したという。決勝進出を果たしたとしても、大会中の復帰は絶望的だ。

 準決勝に向け、ドイツはMFバスティアン・シュバインシュタイガー(マンチェスター・ユナイテッド)が右膝靱帯の炎症で、MFサミ・ケディラ(ユベントス)が左の腹筋の故障でそれぞれ欠場の危機にある。バイエルン・ミュンヘンに移籍したDFマッツ・フンメルスは累積警告で出場停止が決まっている。

 ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は「大会の決定的な段階で重要な選手を失うのは痛手だ。マリオに関しては特に残念に思う。このEUROで活躍していた。ゴール以外の部分でチームを助けてくれた。我々としてはこの状況を受け入れるしかない。解決策を見出すだろう」と語った。

 野戦病院と化した2014年ブラジルワールドカップ王者は、伏兵アイスランドを5-2と大勝で下して勢いに乗るホスト国フランスを準決勝で撃破することができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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