盤石の世界王者ドイツ 圧倒的なボール保持とクリア数わずか「9」に見る“全方位型サッカー”の進化
スロバキア戦データから見るドイツの強さ
決勝トーナメント1回戦の対戦カードとなったドイツ対スロバキアは、過去10戦行われている。戦績はドイツの7勝3敗だが、先月行われた直近の試合ではスロバキアが枠内シュート4本を放ち、そのうち3得点を決め3-1で勝利した。
メジャートーナメントにおけるドイツの強さは特筆すべきものがある。ワールドカップ(W杯)と欧州選手権(EURO)における最近の16試合で13勝2分1敗。唯一の敗戦はベスト8で対戦することになったイタリアに、2012年のEURO準決勝で1-2と敗れた試合だけだ。今大会においても、これまでの3試合での平均ポゼッション率は71.9%で出場国中最多となっている。
一方のスロバキアは、メジャー大会での決勝トーナメント進出は2010年の南アフリカW杯以来2度目だ。同大会ではベスト16でオランダに1-2で敗れ、姿を消した。メジャー大会における戦績を振り返っても、これまで7試合を戦い勝利したのは2010年W杯イタリア戦の3-2と、今大会のロシア戦2-1勝利の2試合だけだ。メジャー大会において圧倒的な戦績を残しているドイツが、この試合でも3-0とスロバキアを圧倒した。ドイツの強さをデータから振り返ってみたい。
フォーメーションはドイツが4-2-3-1、スロバキアが4-3-3だ。
【ドイツ代表】
GK
1 マヌエル・ノイアー
DF
3 ヨーナス・ヘクトル
5 マッツ・フンメルス
21 ヨシュア・キミッヒ
17 ジェローム・ボアテング
MF
8 メスト・エジル
13 トーマス・ミュラー
18 トニ・クロース
11 ユリアン・ドラクスラー
6 サミ・ケディラ
FW
23 マリオ・ゴメス
【スロバキア代表】
GK
23 マトゥシュ・コザチク
DF
2 ペテル・ペカリク
3 マルティン・シュクルテル
4 ヤン・ドゥリツァ
5 ノーベルト・ギョンベル
MF
13 パトリック・フロソフスキ
14 ミラン・シュクリニアル
17 マレク・ハムシク
FW
19 ユライ・クツカ
7 ヴラディミル・ヴァイス
21 ミハル・ドゥリス