完敗のアーセナル、若き集団に厳しい現実 リバプール戦で露呈した“2つの課題”を英指摘

アーセナルはリバプールに4失点で完敗【写真:Getty Images】
アーセナルはリバプールに4失点で完敗【写真:Getty Images】

リバプール相手に4失点敗戦、第4節から続いた無敗が「8」でストップ

 アーセナルは現地時間20日に行われたプレミアリーグ第12節でリバプールに0-4で敗れ、第4節から続いた無敗が「8」でストップした。ミケル・アルテタ監督率いるチームは好調を維持していたが、上位を争うライバルとの直接対決で現実を突きつけられ、課題が浮き彫りになった。

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 今季のアーセナルは開幕3連敗と出だしで大きく躓き、一時は最下位に沈んだ。しかし、第4節のノリッジ戦(1-0)で初勝利を挙げると、そこから8試合無敗(6勝2分け)と右肩上がりで5位まで浮上した。

 好調を支えていたのは、台頭した若き才能たちだ。MFエミール・スミス・ロウとMFブカヨ・サカが攻撃陣をけん引し、守備陣ではGKアーロン・ラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイトといった新戦力がレギュラーに定着。スタメンの大半が20代前半の選手となった。

 しかし、2019-20シーズンのプレミア王者リバプールとの試合ではチームの現実を思い知らされる結果となった。前半35分過ぎまでは五分に渡り合っていたアーセナルだが、同39分にセットプレーから失点すると、後半はミスも絡んで立て続けに3失点。相手の強力3トップ、FWサディオ・マネ、FWディオゴ・ジョタ、FWモハメド・サラーの3人に揃って得点を許し、途中出場だった日本代表FW南野拓実にも今季プレミア初得点を献上し、0-4と大敗した。

 英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙は、リバプール戦で露呈した2つの課題を上げている。1つ目は中盤のクオリティーの差だ。怪我明けのMFトーマス・パーティーとMFアルベール=サンビ・ロコンガの2人はリバプールの激しいプレスに苦しみ、攻撃の起点となれずに停滞の一因となった。

 一方のリバプールはアンカーのMFファビーニョが攻守両面で絶大な存在感を発揮。ピンチの芽を摘み、正確なパスを味方選手に送り続けた。同紙は「この試合の勝利でリバプールの攻撃陣が称賛を受けるだろうが、ファビーニョがその中心にいた」とブラジル代表MFを絶賛した。

 そしてもう一つの課題は若さゆえの経験不足だ。とりわけロコンガと左サイドバックのDFヌーノ・タヴァレスの2人はビッグマッチのプレッシャーに飲まれたのか直近の数試合とは程遠い低調なパフォーマンスに終始。ロコンガは後半8分で途中交代。タヴァレスは不用意なバックパスを奪われて失点に絡むなど苦い思い出の残る試合となった。

 右サイドバックとしてフル出場した冨安も、いつも通りの空中戦の強さは発揮していたが、マッチアップしたマネへの対応に苦しんだ。同紙の選手採点ではロコンガやタヴァレスと並ぶチームワーストタイの4点と加入以来、最低評価を付けられた。

 8試合負けなしと快進撃を続けたアーセナルだったが、その間に上位陣との対戦が少なかったのも事実。ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールとの試合は現実を突きつけられる一戦となったと言えるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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