「大阪で起きたことは例外」 オマーン、日本に完敗で現地”落胆”「W杯の夢が消えた」

オマーン代表は日本に0-1と敗北【写真:Getty Images】
オマーン代表は日本に0-1と敗北【写真:Getty Images】

ホームで日本に0-1敗戦、W杯本大会行きが大きく遠のく

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・グループBの4位オマーンは現地時間11月16日、ホームで日本と対戦して0-1で敗れた。今予選3敗目を喫し、悲願の本大会行きが大きく遠のいた敗戦を受け、現地メディアは「ワールドカップの夢が消えた」と落胆ムードで報じている。

 FIFAランク77位のオマーンは、最終予選の初戦で日本と対戦。吹田サッカースタジアム(大阪)で行われたこの一戦では後半43分、FWイサム・アブダラ・アルサビが土壇場で決勝ゴールを奪い、格上の日本から歴史的な初白星(1-0)を挙げた。

 ホームでの一戦でも金星を狙い、4-3-1-2システムでゴール前を固めると、前半は日本にチャンスを与えなかった。しかし後半、ハーフタイム明けから途中出場したMF三笘薫の仕掛けに苦戦。同36分、その三笘のクロスからFW伊東純也に決勝ゴールを奪われ、0-1で敗れた。

 今予選通算成績を2勝1分3敗としたオマーンは、勝ち点7でグループ4位のまま。W杯自動出場圏内となる2位へ浮上した日本との勝ち点差は5ポイントへ広がってしまった。

 この結果を受け、アラブスポーツサイト「KOOORA」は「ワールドカップの夢が消えた…そして現実が押し寄せてきた」との見出しを打ち、「チームの3度目の敗北を受けて、2022年のワールドカップ出場の夢が蒸発したという点でオマーンのメディアは一致している」と、W杯への希望がほぼ絶たれたと指摘している。

 記事では現地ジャーナリストのコメントも紹介され、「ゴールにシュートを打たず、コーナーキックも得られなかったのは、弱さからではなく、相手が強かったからだ。地味でまとまりのないリーグでプレーしている選手に、ほとんどがヨーロッパにいるような選手と対戦しろというのは無理な話だ。大阪で起きたことは例外であり、繰り返されるべきものではない。これが我々の現実だ」との指摘も見られた。

 アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトによると、ボール支配率(36.3%対63.7%)で大きく劣っていたオマーン。総シュート数(4対14)も大きく下回り、リベンジを期した日本の壁を越えられなかった。

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