「中村俊輔や遠藤保仁のような存在がいない」 森保ジャパンに足りない“ワクワク感”――金田喜稔が挙げる「悲しい」課題とは?

キックの質も課題の1つ 「今、中村俊輔や遠藤保仁を求めても…」

「現体制の日本代表で、これまでもさまざまな選手がセットプレーのキッカーを務めてきたが、キックの質の低さは日本の課題の1つと言っていいだろう。それはベトナム戦も同じだった」

 金田氏はキックの質について触れ、「相手がバックステップを踏みながら対応するような質の高いボールを供給できれば、アジアレベルなら吉田や冨安は余裕で勝てる」と断言。しかし、キックの質は一朝一夕では向上しない。それならば、日本は多彩なセットプレーを繰り出しているのか。金田氏の答えはノーだ。

「最終予選でセットプレーの工夫が見て取れないのは本当に悲しい。今の日本代表には中村俊輔や遠藤保仁のような存在がいない。だが、彼らはいないのだから仕方ない。今、中村俊輔や遠藤保仁を求めても仕方がないわけで、今の選手たちでどうするか。キッカーたちの競争やセットプレー自体の工夫が必要で、それは監督やコーチの仕事だ」

 金田氏は今後の改善を期待する一方、最後はどこか寂しげに心中を明かした。

「セットプレーからゴールの匂いがせず、以前のようなワクワク感、期待感も正直ない。たぶん、試合を観ているほとんどの人がそう思っているんじゃないかな」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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