「使ってほしかった」 元日本代表DF、三笘の起用“見送り”へ見解「ワクワク感がない」

最終予選初戦で負けているオマーン相手に「ぶっつけ本番」の可能性も

 この日は、伊東の個人技が威力を発揮していたが、裏を返せば伊東への依存度が高かった。その意味でも、三笘がスパイスになったのではないかと、栗原氏は指摘する。

「今日は攻守にわたって伊東純也。左で崩すシーンはあまりなく、伊東頼みでした。彼のスピードにベトナムは手こずっていたから、右に伊東、左に三笘となれば、さらに伊東が生きる可能性はあります。スペースはあまりなかったけど、三笘は自分で突破できるタイプなので何回かはチャンスを作っていたはず。どういう風に融合できるか見たかったですよね」

 16日に対戦する相手は、今予選の初戦で敗れているオマーン(FIFAランク77位)。ベトナム戦よりも、厳しい戦いとなるのは容易に想像できる。だからこそ、ベトナム戦での“試運転”が必要だったと栗原氏は説く。

「ベトナムは格下相手とはいえ、早い時間で点を取れて、主導権は握れていました。悪い時なりに勝ち点3を取れたのは良かったと思います。でも、せっかく三笘を呼んでいるし、使う場面はあった。展開が拮抗しているから出せないのではなく、拮抗しているから出すという発想にならないと、いつまで経っても変わらないのかなと。どっちに転ぶか分からなかったけど、三笘がどれだけやれるのか試すチャンスだった。オマーン戦でぶっつけ本番だとまた同じことになってしまう。そういう意味でも今日だったと思います」

 森保監督はベトナム戦に勝利後、「勝つことが一番」と語ったが、三笘をオマーン戦で起用するのだろうか。

[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

【読者アンケート】日本代表@ベトナム戦

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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